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2009/ 4/30 第149号
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◇目 次◇
1新着情報
・本日の報道発表
・人事異動(4月30日付)
2政策クローズアップ
多様化するニーズへの対応 ~不動産鑑定評価制度~
3政府広報番組のご案内(5月1日(金)放送予定)
◆政策クローズアップ
○多様化するニーズへの対応 ~不動産鑑定評価制度~
皆さんは不動産鑑定評価と聞くと、どのようなイメージをもたれるでしょう
か。難しい制度にも聞こえますが、土地や建物の価値を評価してその価格を表
すための制度のことです。また、このように他の人の依頼に応じて不動産を
評価する人を、不動産鑑定士と呼びます。
近年では、リート(REIT)と呼ばれる不動産投資信託が、金融商品の一形
態として株式などと同様に取引されています。リートとは、不動産を一人で所
有するには高額すぎるため、複数の人が証券という形で共有することにより、
その不動産から得られる収益を証券保有者で享受するシステムです。リートに
投資する人にとって、その保有する不動産の価格を知ることは、自らの投資の
価値を計るうえで非常に重要です。それを可能にするのが不動産鑑定評価制度
です。
近年、地価は、地域や物件の立地によって動向が大きく異なるなど個別化が
進むとともに、上昇から下落へ急激に変化するなど、不動産の価格を見極める
ことは難しくなってきています。このため、質が高く国民から信頼される不動
産の鑑定評価等が、さらに重要性を増しているのです。
このような背景から、国土交通省の国土審議会土地政策分科会不動産鑑定評
価部会では、平成20年7月から平成21年3月にかけて検討を行い、以下の
ような内容の報告書をとりまとめました。
1)不動産の鑑定評価の質の向上に向けた取り組み
大量の不動産や広域にまたがる不動産の鑑定評価の依頼に対しては、地域精
通性・専門性を生かした複数の鑑定業者が提携に対応することにより、その質
の向上が可能となることから、適正な業務提携の促進とその信頼性・透明性の
向上が必要です。このため、業務提携の依頼者へ事前説明、総括鑑定士の設置、
鑑定評価に関与した不動産鑑定士の署名押印、役割分担等の明示等が必要です。
2)依頼者・利用者の拡大・多様化に対応した鑑定評価業務の信頼性の向上
不動産の証券化の進展等により、鑑定評価の結果は不特定多数の者に投資等
の判断材料として利用され、大きな影響を与えるようになってきています。こ
のような鑑定評価には、さらなる慎重さと高い透明性・独立性が求められるた
め、鑑定士・鑑定業者に関する情報の公開の充実、鑑定業者の内部統制体制の
整備、関係者からの依頼の透明化などの取り組みを進める必要があります。
3)不動産鑑定評価基準によらない価格等調査業務の適正な実施
不動産鑑定に対して、従来からの定型的な鑑定評価業務に加え、ニーズに応
じて簡単な価格や賃料の調査を依頼者・利用者が安心して依頼・利用できるよ
うにするため、このような調査の業務の方法等に関するルールを定める必要が
あります。
以上のことを踏まえつつ、国土交通省では、社会の変化に対応したよりよい
鑑定評価に向けて取り組みを進めていきます。
報告書は国土交通省のHPに掲載していますので、是非ご覧ください。
不動産鑑定評価部会報告書
◆政府広報番組のご案内
○テレビ番組「ご存じですか」
(5月1日(金)11:25~11:30日テレ及び日テレ系列30局)
※放送日時は、地域により異なりますので番組案内でご確認ください→
○テレビ番組「キク!みる!」
(5月1日(金)22:52~23:00フジテレビ、5月7日(木)21:54~22:00関西テレビ)
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