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2009/ 5/15 第157号
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◇目 次◇
1新着情報
・本日の報道発表
・人事異動(5月15日付)
2お知らせ
東京港の海と船に親しもう! ~海の子どもフェスタ開催~
3編集長だより
・「高齢者居住安定確保法」
◆お知らせ
○東京港の海と船に親しもう! ~海の子どもフェスタ開催~
将来、我が国の海事産業を担う子どもたちに、海に携わるお仕事に「触れて」
「見て」いただく機会として、5月16日(土)、17日(日)の2日間、東京み
なと祭共催「海の子どもフェスタ」が船の科学館(東京都品川区)で開催され
ます。ミニボートやモーターボートの操船体験、水の上を散歩する気分のカ
ヌー教室など、船の科学館ならではのイベントが目白押しです。また、16
日(土)には、海上保安庁音楽隊によるコンサートも予定しています。
また、期間中は18歳以下の方の入館が無料です(一部の催しでご負担頂く
場合があります)。たくさんの方のご来場をお待ちしています。
◆編集長だより
○「高齢者居住安定確保法」
広報課長 渋谷 和久
今週13日、今国会に提出していた「高齢者の居住の安定確保に関する法律
の一部を改正する法律案」が成立しました。衆・参両院とも全会一致でした。
あまりニュースにならなかったのですが、多くの国民の皆さんに関係ある大切
な内容の改正です。
この法律、平成13年にできたもので、高齢者向けの住宅の効率的な供給を
促進するなど、高齢者が安心して生活できる居住環境を実現することを目的と
しているものです。この間、高齢者向けのバリアフリー化された賃貸住宅の供
給を促進する「高齢者向け優良賃貸住宅」制度が創設されるなど、住宅行政の
分野での対応が進められてきました。
また、平成18年に「住生活基本法」が制定され、高齢者などの「住宅確保
要配慮者」(難しい言い方ですね)についての居住の安定を確保することが住宅
政策の基本理念として位置づけられています。また、平成19年には「住宅確
保要配慮者に対する賃貸住宅の供給の促進に関する法律(いわゆる『住宅セー
フティネット法』)」が制定されているなど、この間、制度や各種事業が拡充
されてきました。
しかし、高齢化が今後も進展していくことは避けられません。高齢の単身世
帯や介護等を必要とする高齢者がどんどん増えていきます。そうすると、バリ
アフリー化されているだけではなく、「ケア付き住宅」のように、介護サービ
スや生活支援サービスなどが提供されることも、「住まい」の大切な要素とな
ってきます。
こうなると住宅行政だけではなく、福祉行政との連携が必要になります。改
正前の法律では、国土交通大臣が「基本方針」を定めることとしていましたが、
今回の改正で、今後は国土交通大臣と厚生労働大臣が共同で基本方針を作成す
ることとしました。よく国の役所は「縦割り」などと批判されますが、法律で
連携を明確にすることになったわけです。
法律だけではなく、たとえば公的賃貸住宅団地等を地域の福祉拠点として再
整備する事業や、高齢者居住安定化を目的とする民間やNPO法人等によるモデ
ル的な取組みを支援する事業などを推進していくことにしています。
国会審議では、福祉行政に限らず、多くの関係行政機関との連携、また、民
間やNPOなど多様な主体との連携が重要だとの指摘もなされました。
高齢化は、都市の中でも確実に進行しています。かつての「ニュータウン」
での高齢化も大きな問題となっています。今後の高齢化の進展ペースは地方よ
りも大都市圏の方がより深刻だとも言われています。私も含めて、自らの問題
として高齢化についてあらためて考えてみることが必要だと思いました。