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2009/ 5/20 第160号
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◇目 次◇
1新着情報
・本日の報道発表
2現場レポート
・国土地理院の三角点
3募集してます
・パブリックコメント(意見公募)
★用語解説:タイムシェア型住宅
複数の所有者がそれぞれ所定の期間に毎年使用することができる権利を
保有するかたちで「共同所有」するリゾートマンションなどの住戸。
◆現場レポート
○国土地理院の三角点 ~映画「劔岳 点の記」~(国土交通省国土地理院)
これらの基準点を基に全国の「5万分の1地形図」が完成しました。
約100年を経た現在でも、これら三角点や地形図は、国家基準点として、
国の基本図として維持管理され、地域の開発や図面の作成など各種測量の基
準として利用されています。
さて、6月20日から全国で公開される、映画「劔岳 点の記」は、明治
40年(1907年)に測量官 柴崎芳太郎が三角点設置のため、当時登ってはな
らない針の山と言われていた剱岳に、苦労の末に測量隊を率いて登頂する
新田次郎原作の山岳小説を映画化したものです。
タイトルにもなっている「点の記」とは、測量標石(三角点などを示す石)
などを設置した時に、次に基準点を使う人のために経路、敷地の管理者、標
識等に使う資材の調達方法など必要な事柄を記した測量記録です。柴崎測量
官は、剱岳にも三角点標石の設置を検討していましたが、険しさ故に叶いま
せんでした。従って、剱岳に点の記は存在しなかった訳ですが、柴崎測量隊
の剱岳登頂から平成19年(2007年)に100年目を迎えることから、国土地
理院北陸地方測量部では、富山県内をはじめとした関係機関等のご協力をい
ただき、山頂に三等三角点を設置し、剱岳の標高を2,999mと確定しました。
(
http://www.gsi.go.jp/hokuriku/100syuunen-index.html)
地震や火山噴火が起きると、短時間のうちにその変動を把握し、地震の
規模等の解析や発災後の対策等に役立っています。また、現地調査によって
災害状況の把握をする一方、周辺の三角点や水準点において詳細な地殻変動
を把握するための測量も実施されます。その結果は、復旧工事測量などに必
要な水平位置や高さの基準を速やかに回復することになり、地震を起こした
断層やマグマの動きを調査するための貴重なデータとなっています。