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2009/6/30 第189号
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◇目 次◇
1新着情報
・本日の報道発表
・人事異動(6月30日付)
2地域情報スクエア
神々の軌跡を訪ねて
~神秘の島「沼島(ぬしま)」(兵庫県南あわじ市)~
3お知らせ
・日本の海を見つめてみよう ~7月は「海の月間」です~
◆地域情報スクエア
○神々の軌跡を訪ねて
~神秘の島「沼島(ぬしま)」(兵庫県南あわじ市)~
古事記を紐解けば「天地初めてひらけし時、高天原(たかまのはら)に成り
し神の名は・・・」と、天地開闢(かいびゃく)のくだりから、神世の物語が
始まります。
太古の昔、イザナギとイザナミの二柱の神が、虹のような天の浮き橋に立っ
て、「天の沼矛(ぬほこ)」をもって海中をかきまわし、引き上げた時、その
矛先から滴り落ちた塩が固まって“おのころ島”になったと神話にあります。
そしてイザナギとイザナミの大神はこの島に降りて結婚し、淡路島を始め日本
列島を生んだという壮大な神話が謳い継がれています。
この“おのころ島”ではないかと言われる「沼島」は、兵庫県南あわじ市沖
に浮かぶ、人口約630人、面積2.5km2の島です。鱧(はも)漁で有名
な島でもあり、獲られた鱧は京都等の高級料亭へ出荷されていますが、もちろ
ん島内でも味わうことができます。淡路島の南端から、定期航路『沼島汽船』
に乗船して約10分で着きます。緑滴る小さな島は、神話に相応しく勾玉(ま
がたま)の形にも似ています。
南沖にそびえる上立神岩(かみたてがみいわ)は、竜宮の表門とも呼ばれる
高さ30mの奇岩であり、沼島の象徴です。「天の御柱(あめのみはしら)」
の異名をとる荘厳さに、思わず言葉を失ってしまいます。岩礁に砕ける波濤
(はとう)以外に音はない、神々の息吹を感じる領域でもあります。
島には、小高い山そのものを御神体とする「おのころ神社」をはじめ、勇壮
な海人族の名残を留め、行き交う船を見守る「山ノ大神社」、沼島だんじりで
有名な「八幡宮」など、八百万(やおよろず)の神々の軌跡が点在します。
また、島を一周できる遊歩道に沿って、八十八カ所巡りの野仏が出迎えてく
れます。秋から冬にかけては石蕗(つわぶき)の黄色い花が、参道を彩り、野
草の揺れる参道に佇む仏たちの表情も一層柔らかく感じられます。それは、人
口減少の進む中、沼島を愛し、盛り立てていこうという人々の思いと島全体が
共鳴し、島を包む温もりとなっているようにも思えます。
国が生まれた最初の地と言われている沼島は、四季それぞれに素朴で美しい
表情を持っています。訪れる人を癒やしてくれるこの空間で、ぜひ、あなただ
けの「沼島」を見つけに来てください。
◆お知らせ
○日本の海を見つめてみよう ~7月は「海の月間」です~
四面を海に囲まれた日本は、古くから、経済、歴史、文化、生活など各方面
において海と深くかかわってきました。
平成8年、「海の恩恵に感謝し、海洋国日本の発展を願う日」として、7月
20日が国民の祝日「海の日」として制定され、平成15年からは「海の日」
は、毎年7月の第3月曜日となり三連休化されました。
また、「海の日」の趣旨を広く国民の皆さんに理解していただくため、毎年
7月を「海の月間」として、「海洋立国・日本」をテーマにしたシンポジウム
や「海フェスタ」が開催されます。今年の「海フェスタ」は、開港150周年
を迎える横浜市で開催されます。その他にも体験乗船、施設見学会など、海や
船に親しむイベントが全国各地で展開されます。
たくさんの方のご来場をお待ちしております!