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2009/7/15 第200号
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◇目 次◇
1新着情報
・本日の報道発表
・人事異動(7月15日付)
2現場レポート
日本初!普通観光鉄道を許可!!
~ 門司港レトロ観光トロッコ列車誕生 ~
3政府広報番組のご案内
・「海事産業」の役割について(7月17日 テレビ放送)
4お知らせ
・海洋気象観測船「凌風丸」を一般公開(気象庁)
◆現場レポート
日本初!普通観光鉄道を許可!!
~ 門司港レトロ観光トロッコ列車誕生 ~(九州運輸局鉄道部計画課)
「観光鉄道って・・・?」
九州には、「観光列車」と呼ばれるものは数多くあります。中でも代表的な
ものは、JR九州の「ゆふいんの森」「いさぶろう・しんぺい」「はやとの風」
などです。
これらの列車は、モダンに改造された車内から美しい車窓を満喫しながら、
九州自慢の温泉地や観光地に向けて走ります。九州内はもとより全国的にも人
気の列車たちです。
さて、本題の「観光鉄道」って何でしょう。
これは、「ゆふいんの森」などの列車のことを指すものではなく、法律上の
要件を満たした特定目的鉄道とも呼ばれる鉄道事業を指すもので、正確には
「景観の鑑賞、遊戯施設への移動その他の観光の目的を有する旅客の運送を専
ら行う」鉄道事業のことです。
その観光鉄道が、4月26日、北九州市の大正レトロ調観光スポット「門司
港レトロ地区」に誕生しました。北九州市が鉄道線路や車両などの施設を保有
し、平成筑豊鉄道(株)が列車の運行を行う「上下分離方式」で、九州鉄道記念
館駅から関門海峡めかり駅間2.0㎞を往復します。路線の愛称の「やまぎん
(山口銀行の略称)レトロライン」、駅名の「九州鉄道記念館駅」「出光美術
館駅」は、ネーミングライツ募集により決定しました。
日本初の観光鉄道の許可は、2005年愛知万博の敷地内で期間中に運行し
た「IMTS」(磁気誘導式鉄道)。これは、自動運転する大型バス状のもので、
普通鉄道と違い線路上を走行しないものでしたので、普通鉄道による観光鉄道
の許可は本件が日本初となります。
この鉄道は、休止していたJR貨物の臨港線の線路や踏切、南阿蘇鉄道・
島原鉄道で活躍していたディーゼル機関車・トロッコ客車を再利用するもので
既存ストックを利用するという点でも注目を集めています。
門司港のレトロな街並みを関門海峡の潮風を受けてゆっくりと走る列車は、
公募により「潮風号」と命名されました。トロッコ列車の車内は門司港の街に
よく似合うレトロ調で統一され、トンネルの中に入ると、車内の照明を落とし、
天井や窓に関門海峡の海の中を思わせる魚たちのイルミネーションを灯す演出
も施されています。
レトロ線の開業によって、地域では新たな活性化の動きが起こっています。
門司港地域と関門海峡を隔てた対岸の下関地域は、関門人道トンネルと関門
連絡船とで結ばれ、一体となって関門地域と呼ばれています。この関門地域で、
地域の皆さん、交通事業者、自治体などが連携して、門司港レトロ観光鉄道を
中心とした「関門地域公共交通総合連携協議会」が発足しました。
協議会では、レトロ線~観光ガイド付きの周遊バス「めかり絶景バス」~
関門人道トンネル~トンネル口から唐戸桟橋までのサンデンバス~関門連絡船
と、鉄道・バス・船舶を乗り継いで周遊するクローバーきっぷの発売やレトロ
地区でのレンタサイクルの設置など、様々なアイデアを出し合い、地域が一体
となって盛り上げています。
開業後は、全国からお客様が訪れ、運行日の毎週土曜日曜、祝祭日は、ほぼ
全便満席の状態です。また、運行日以外の平日には、団体のお客様による貸切
運行も行っており、ほとんど毎日、お客様を乗せて走っています。
皆さんも、新しく生まれた、レトロな潮風号で関門の街巡りをしてみませんか?
◆お知らせ
○海洋気象観測船「凌風丸」を一般公開(気象庁)
7/18(土)、19(日)に「海フェスタよこはま」の一環として実施します。
海洋気象観測船は、西太平洋および日本周辺海域における海洋と気象の観測
を行っている船です。地球温暖化をはじめ数年~数十年規模の気候変動の監視、
それら気候変動に果たす海洋の役割の解明を目的として、海洋の表面から海面
下6,000 メートルの海水を採取する装置を装備するなど、深層に至るまでの水
温、塩分などの観測を行うとともに、二酸化炭素やメタンなど地球温暖化の原
因とされる温室効果ガスについても観測しています。
参加は無料です、詳細はこちらをご覧ください。
→
http://www.jma.go.jp/jma/press/0907/15a/090715ippan_kokai.html