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2009/8/6 第215号
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情報などを盛り込んでお届けします。是非ご覧ください!
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◇目 次◇
1新着情報
・本日の報道発表
・大臣会見要旨(8月4日)
2政策クローズアップ
最近の水資源をとりまく現状と「水の日」・「水の週間」
3お知らせ
・お子さんと一緒に霞ヶ関の仕事を見て(体験して)みませんか?
~ 8月19日、20日は「子ども霞ヶ関見学デー」です ~
◆政策クローズアップ
○最近の水資源をとりまく現状と「水の日」・「水の週間」
<最近の水資源をとりまく状況と今後の展望>
昨年は四国地方の水がめ早明浦ダムにおいて、20日間にわたり利水の貯水
容量がゼロになり、今年も四国地方を中心に一部地域で取水制限がしばらく続
くなど渇水に見舞われました。その一方で、北九州地方や山口県を中心に記録
的な豪雨が発生し多大な被害が出るなど、最近雨の降り方が以前に比べて変化
してきたことを私たちも実感するようになってきました。
このような現象は、気候変動による影響も大きいと考えられます。2007
年2月以降に順次公表された「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」の第
4次評価報告書によると、気候変動の影響として、極端な降水の発生頻度が引
き続き増加すること、流域によっては融雪の早期化が干ばつのリスクを増加さ
せることの可能性が指摘されています。
今後、気候変動等により、渇水や洪水の頻度がますます増加することが予想
されています。そのような状況に対応するためには、計画的に水資源の開発や
合理的な水利用を進めるとともに、私たちが暮らすこの社会を水資源の有効利
用が進んだ「水を大切に使う社会」にしていくことが重要です。
<水を大切に使う社会>
水を大切に使う社会とは、私たち一人一人が水を大切にする意識を共有しつ
つ、普段から雨水や風呂の残り湯などの利用や、無理のない節水を進め、必要
なところでは水を使い、水をはぐくむ環境を守るといった、水に関するメリハ
リのあるライフスタイルのことです。
具体的には、普段においては、無理のないところで水の利用を節減し、渇水
時のための水源の温存や、地下水利用の適正な管理を図る一方で、雨水・再生
水の利用や、ドライ型のミスト散布や加湿型空気清浄機、環境用水といった環
境改善のための水利用を進めるなど、水の有効利用を進めます。
渇水時においては、環境改善のための水利用を一時的に中止し、地下水の利
用量を一時的にモニタリングしながら適正な範囲で活用するなどにより、使用
する水の総量を減らす必要が出てきた場合でも、市民生活や産業活動に支障を
きたさない程度に収めるといった、柔軟な対応ができるようになります。
また、水源や地下水をかん養している森林や田畑、都市内緑地の保全を進め
ることで、豊かで、安全、おいしい水を持続的に入手することにもつながりま
す。
ゆえに、水を大切に使う社会とは、水を最大限に有効活用しながら、渇水等
のリスクを最小限に抑え、私たちが安心で快適に暮らし続けることを目指すも
のです。
<「水の日」・「水の週間」>
「水の日」・「水の週間」は、水は私たちの生活や経済活動を支えるもので、
限りある資源であることを認識していただき、水の貴重さや水資源開発の重要
性について、理解していただくため、水の使用量が1年で最も多くなる時期を
選び、毎年8月1日を「水の日」、8月1日から7日までを水の週間として、
昭和52年に政府が定めたものです。
第33回にあたる今年は、最近の水資源をとりまく状況や今後の展望を踏ま
え、『将来を安全・安心に暮らすため、水を大切に使う社会へ』をテーマに、
関係府省及び都道府県、関係団体等と連携して、全国的に水に関する啓発行事
を実施しています。
「子ども霞が関見学デー」は、子どもたちが夏休み中に広く社会を知る体験
活動、また、各府省を見学し行政の仕事について知っていただく機会となるよ
う、各府省等が連携して実施しているものです。
今年は8月19日(水)、20日(木)に見学デーを予定しています。
国土交通省では、「鉄道運転シュミレーター」などの体験型、災害対策の拠
点となる施設等の見学型など、子どもたちに楽しんでもらいながら国の施策を
わかりやすく紹介することを目指し、様々なプログラムを用意して、皆さまの
ご参加をお待ちしています。