国土交通省 メールマガジン 平成21年10月20日
MLIT mail magazine◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
2009/10/20 第264号
国土交通省メールマガジン(MLITメルマガ)のご利用ありがとうございます!
MLITメルマガでは、新着の報道発表資料のほか、皆さまの生活に役立つ
情報などを盛り込んでお届けします。是非ご覧ください!
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇MLIT mail magazine
◇目 次◇
1新着情報
・本日の報道発表
・大臣会見要旨(10月13日)
・副大臣就任会見要旨(10月14日)
2地域情報スクエア
「水郷の町 小江戸佐原へござれ」
~江戸の粋を現代に伝える町~(千葉県香取市)
◆地域情報スクエア
○水郷の町 小江戸佐原へござれ
~ 江戸の粋を現代に伝える町 ~(千葉県香取市)
千葉県香取市の佐原では、毎年7月と10月に「佐原の大祭」という国の
重要無形民俗文化財に指定されている山車祭りが行われます。祭りの起源は
約300年前、江戸時代中期と伝えられています。「佐原の大祭」は7月中
旬の金、土、日曜日に行われる夏祭り「八坂神社祇園祭」と10月の第2金、
土、日曜日に行われる秋祭り「諏訪神社秋祭」の総称で、関東三大山車祭り
の一つと称されています。
7月の祭りには10台、10月の祭りには14台もの山車が登場し、「佐
原囃子」(日本三大囃子)を奏でながら、小江戸と呼ばれる古い町並みを情
緒たっぷりに練り歩きます。重厚な彫刻を施した山車上部には、江戸末期か
ら明治時代に制作された高さ5メートルもの大人形が載り、各町内を曳き廻
される勇壮な様は迫力に溢れています。(本年の秋祭りは10月9日~11日に
実施されました。)
「お江戸見たけりゃ佐原へござれ 佐原本町 江戸優り(まさり)」と謡
われた佐原は、古くから利根川水運の物流拠点であり、商人の町として繁栄
しました。江戸との経済・文化の深い交流を通し、佐原は「江戸に優る」独
自の文化を開花させたのです。
水郷、小江戸とも呼ばれる佐原の町は江戸、明治期に建造された木造、蔵
造りなどの建物が数多く残り、その町並みは重要伝統的建造物群保存地区に
指定され、町の中心をゆったり流れる小野川の柳の風景に調和して、情緒漂
う江戸の面影を現代に伝えています。この歴史ある建物群には、江戸時代中
期に50才を過ぎてから全国を実測して、我が国最初の実測日本地図を作成
した佐原の偉人・伊能忠敬の暮らした旧宅、伊能忠敬記念館もあります。記
念館では測量道具、測量図、書簡などを展示し、偉人の功績とともに測量の
努力と苦労などを知ることができます。
また、水と自然豊かな佐原には、「水郷佐原水生植物園」があり、約6ha
を誇る園内では四季折々の花々が鑑賞できます。中でも東洋一の品種を誇る
花菖蒲(5~6月頃)、日本一の品種を誇る蓮(7~8月頃)などの開花時
期には様々なイベントも行われています。
江戸の名残と豊かな水の里、佐原は季節を問わず見どころいっぱいです。
江戸の粋とのどかな自然に触れる旅に出かけてみませんか。