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2010/2/8 第335号
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◇目 次◇
1新着情報
・大臣発言(2月5日会見速報版)
・本日の報道発表
2政策クローズアップ
「ハイブリッド車等の静音性対策」
3募集してます
・パブリックコメント(2月8日公表分)
◆政策クローズアップ
○ハイブリッド車等の静音性対策
ハイブリッド車や電気自動車は、近年登録台数が急増しており、今後さらに
増加することが予想されています。一方、これらの自動車は「音がしなくて危
険を感じる」という意見が、自動車ユーザーや視覚障害者団体等から寄せられ
ていることを受け、国土交通省では、昨年7月から「ハイブリッド車等の静音
性に関する対策検討委員会」を開催し、検討を進めてきました。
委員会は、さまざまな立場からのご意見をいただくため、騒音振動、視覚障
害、人間工学に関する専門家といった学識者のほか、ユーザー団体、視覚障害
者団体、消費者団体、メーカー関係者等から委員に参加していただき、対策が
必要な場面、発音の種類、発音の方法、音量、普及方策などについて検討が進
められるとともに、実際にハイブリッド車や電気自動車を用いた体験会を開催
し、これら自動車の接近に対して、気付きにくい、あるいは全く気が付かない
状況が起こり得るということが確認されました。また、会議は全て公開とし、
多数の一般傍聴者を迎えて開催されました。
昨年11月には対策案が取りまとめられ、パブリックコメント(意見公募)
を実施しました。対策の早期実現を強く求める意見がある一方で、音を出す対
策には反対する意見も少なからずありましたが、音による対策以外の方法につ
いては、現時点では実用に耐え得るものはなく、対策が急務となっている中、
歩行者等が車との位置関係を瞬時に把握できるようにするには、一定の要件を
満たした音を自動車側に用意させ、原則常時発音させるということが必要との
結論に至り、視覚障害者等への安全対策を進めるとともに、新たな騒音源にな
らないよう音のレベルを抑え気味に配慮するよう、主に次のような対策内容が
最終的に取りまとめられました。
適用範囲:EV走行可能なハイブリッド車及び電気自動車等
対策場面:発進時から車速20km/hまでの速度域、後退時
発音種類:自動車の走行状態を想起させるもの
発音方法:速度連動型自動発音システム(条件付き一時停止スイッチ装備可)
音 量:一般エンジン車の通常走行時のレベル以下とする
普及方策:新車に早期義務付け(それまでの間、任意装着可とするようガイ
ドラインを示す。)
使用過程車には、新車に対するものより要件を緩和するなどの
普及方策を検討する。
国土交通省では、検討会の報告書を受け、当面の普及方策として対策のガイ
ドラインを定め、自動車メーカー等の関係者に周知し、対策装置の早期普及を
促すこととしたところです。