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国土交通省Q&A

国土交通省キッズコーナー

国土交通省(こくどこうつうしょう)Q&A(きゅーあんどえー)

道路(どうろ)

 Q ITS(アイ・ティー・エス )とはどのようなものですか?
 Q 国道の番号は、何の順でつけられているのですか?
 Q 車で旅行をしているときに、ちょうどいいところに道の駅が有り、助かった経験があります。
 Q 全国の道路などを整備する予定はどのような感じで決まるのですか?
 Q 無電柱化はどれくらい進んでいますか?
 Q 街路樹を植える場所はどのようにして決めていますか?
 Q 道路標識はどのように設置されるのですか?
         
 Q 雪対策のために「〇〇県」とついたポールを設置していると思いますが、どの都道府県に設置しているのですか?
 Q 災害や地震で地面が割れてしまったり、橋が壊れてしまったらどう対処するのですか?

 ITS(アイ・ティー・エス )とはどのようなものですか?

 

 ITSとは、Intelligent Transport Systems(インテリジェント・トランスポート・システム)の略で、日本語では高度道路交通システムといい、さまざまな 情報通信技術によって、「ひと」と「みち」と「くるま」をひとつに結ぶ新しい技術です。
 その中でも、国土交通省はETC2.0(イー・ティー・シー2.0)といった取り組みを進めています。このETC2.0はETCと比較して格段と進化した機能を有しており、道路利用者はもちろん、道路政策に様々なメリットをもたらし、ITS推進に大きく 寄与するシステムです。

※ETC(Electronic Toll Collection System(エレクトロニック・トール・コレクション・システム)の略)とは、高速道路などの料金所をノンストップで通過できる仕組みでノンストップ自動料金支払いシステムという


参考ページ
ITS(http://www.mlit.go.jp/road/ITS/j-html/index.html
ETC2.0(http://www.mlit.go.jp/road/ITS/j-html/etc2/index.html
 国道の番号は、何の順でつけられているのですか?

 日本で初めて国道の番号が付けられたのは、明治時代。主に東京・日本橋を起点として港や陸軍施設、都道府県庁をつなぐ道に1~44号までの番号を付けたのが始まりです。
 そして、昭和27年に「新道路法」の制定によって、国道の番号も、1から付け直され、これが現在につながる国道の番号です。「一級国道」と「二級国道」に等級分けがされました。一級国道は1桁と2桁が付けられ、日本列島の骨格を作るような、縦につながる国道を1号から12号と決めました。13号~35号までは、12号までに結ばれていない県庁所在地などを結ぶ路線を北から順番に付け、36号~40号は北海道の路線に付けられました。そして、3桁の番号は、重要都市を結ぶ補完的な役割を担う二級国道に与えられ、101号~244号までが、北から順に割り当てられました。その後、日本経済の発展とともに、国道は増え、一級国道は57号まで、二級国道は271号まで追加されました。
 その後、昭和40年に「一級、二級」の等級分けが廃止。新たに追加される国道は、北から順に3桁の番号が付けられるようになりました。ただし、昭和47年に沖縄返還に伴い誕生した国道58号は沖縄本島などの骨格を作る重要な国道として、2桁の番号が付けられています。

 

 

 車で旅行をしているときに、ちょうどいいところに道の駅が有り、助かった経験があります。

 

 道の駅は、ドライバーが自由に立ち寄って休憩できる施設であり、多くの方に利用されています。道の駅は、各市町村が主体となって、どういった場所にあったら利用しやすいか、たくさんのお客さんが集まるか、また、災害時に避難所や復旧活動の場所として活用しやすいか、などを考えて決めています。国土交通省では、市町村が場所を決めて整備したものを、「道の駅」として登録しています。


 全国の道路などを整備する予定はどのような感じで決まるのですか?
〇道路の整備をするためには、まず、現状の道路の課題や交通状況を把握することから始めます。次にそれらの分析を踏まえ、その地域に最適なおおむねのルートを検討します。
〇おおむねのルートが決定された後には、周辺地域住民への説明や詳細な設計、工事に必要な土地の買収、工事の実施等が行われます。
〇工事を経て道路が完成すると道路使用が開始され、その後は維持管理を行っていくことになります。

様々な手続きを経て道路が完成し人や車が通れるようになります。
 無電柱化はどれくらい進んでいますか?

 無電柱化は、「景観・観光」、「安全・快適」、「防災」の観点から推進しています。
下の図のように、日本の無電柱化率は東京23区で8%、大阪市で6%とまだまだ進んでいない状態です。海外では無電柱化率が100%になっている都市もあります。
 美しい街並みや安全なまちづくりのために、無電柱化を進めていく必要があります。




図 欧米やアジアの主要都市と日本の無電柱化の現状
(国土交通省HPより)
https://www.mlit.go.jp/road/road/traffic/chicyuka/chi_13_01.html

 

 街路樹を植える場所はどのようにして決めていますか?
 街路樹を設置する目的には、「美しい景観をつくる」「道路沿いの環境を守る」「道路を使う人々が快適に感じられるようにする」「道路や地域の魅力を高める」ことがあげられます。しかし、街路樹を植える上では、車両や歩行者が安全でスムーズに通行できることや、街路樹の維持管理をしやすくすることなどを考える必要があります。
これらをバランスよく考えるために、以下のように、道路を管理する国・都道府県・市区町村などが街路樹を植える場所を決めていきます。
●計画段階
1.どのような景観や環境を作りたいかを考える
   - 地域の特徴や必要性を考えて、どこを街路樹などにより緑化するか検討します。
2.交通の安全確保
   - 植える地域は、車両や歩行者が安全でスムーズに通行できるように決めます。
●設計段階
3.具体的な配置
   - 植える場所や木の種類、配置を、歩行者や車の通行に対しての安全性や周囲への影響を考えて決めます。高い木は、その成長を考え、適切な種類と間隔(一般には、となり合う木同士が触れない間隔)にします。
以上のような流れで、街路樹を植える場所を決めていきます。
 

 

 道路標識はどのように設置されるのですか?

 

 道路標識には様々な種類があり、その様式は法令で定められています。道路標識は種類によって、道路の管理者が設置するものと警察が設置するものに分けられますが、ここでは道路の管理者が設置するものについて回答します。
 道路標識は、見やすさが確保できることと、道路を利用する人へ情報が適切に伝わることに気を付けて設置されます。また、図1のように道を案内する道路標識は、途切れたり、途中で案内する地名が変わったりして、道路を利用する人にとって分かりにくい情報とならないよう、関係する道路の管理者などによって構成される委員会での話し合い等を経て、設置する計画や案内の内容が決められています。



図1 道を案内する道路標識(イメージ)

 

雪対策のために「〇〇県」とついたポールを設置していると思いますが、どの都道府県に設置しているのですか?
 雪対策のために設置されているポールは、車の運転者の視線を誘導するための施設であり、「スノーポール」といい、車道の側方に沿って設置されています。
 雪が降る地域では、雪により道路の端の位置がわかりにくくなり、除雪作業や車の走行が難しくなることから、スノーポールを必要に応じて設置しています。
 スノーポールを設置することにより、除雪作業の目標となったり、車が走る際の目安とすることが出来、安全に道路を走行する事ができます。
 スノーポールが設置されている都道府県についてですが、「積雪寒冷地域※」を中心に、各道路管理者(国や都道府県、市町村など)が必要に応じて設置しています。

※積雪寒冷地域
積雪地域:2月の積雪の深さの最大値の累年平均が50cm以上の地域
寒冷地域:1月の平均気温の累年平均が0℃以下の地域

 

災害や地震で地面が割れてしまったり、橋が壊れてしまったらどう対処するのですか?

 災害が発生したら、パトロールにより発見次第、通行に邪魔な障害物の除去や段差解消等を行い、避難・救助をはじめとする応急活動のために確保すべき緊急輸送ルートを確保します。

 大きな地震が起きた場合、まずはじめに、地震が起きた地域の橋や道路をパトロール(点検)して、壊れているか、壊れていないかを確認します。この確認は地震が起きてから数時間~半日程度で終わらせます。
 そして、壊れている場所を見つけたら、車や歩行者の安全確保のため、すぐに道路の通行止めや片側交互通行などの通行規制を行います。
 次に、壊れている場所の調査を行い、修理の方法を決めます。修理の方法は壊れ方や壊れたものによって様々です。大きな壊れ方や複雑な壊れ方をした場合(例えば、橋が落ちた、道路が崩れた)には、橋や道路に詳しい専門家からの意見をもらい、修理方法を決めます。
 最後に、決めた修理方法に従って、修理を進めていきます。修理の期間は、数日間で完了するものから数年かけて修理するものまで修理の方法によって様々です。

 

 

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