4.4.1.3.1 交通(鉄道)モデル(LOD2)の概要

交通(鉄道)モデル(LOD2)では、鉄道の形状を線及び面により表現する。

4-182 — 交通(鉄道)モデル(LOD2)に含むべき地物と地物型の対応

交通(鉄道)モデル(LOD2)に含むべき地物

対応するCityGMLの地物型

LOD2

鉄道

Railway

交通領域

軌道中心線

TrafficArea

道床

TrafficArea

交通補助領域

AuxiliaryTrafficArea

必須

条件付必須

任意(ユースケースに応じて要否を決定してよい)

4-22 — 線路の構造
  • 軌道:施工基面上の道床(スラブを含む)、軌きょう及び直接これらに付帯する施設をいう。[JIS E 1001:2001]

  • 道床:レール又はまくらぎを支持し、荷重を路盤に分布する軌道の部分。バラスト、コンクリートなどを用いたものがある。[JIS E 1001:2001]

  • 軌きょう:レールとまくらぎとを、はしご状に組み立てたもの。[JIS E 1001:2001]

  • レール:車輪を直接支持、誘導する部材 [JIS E 1001:2001]

  • まくらぎ:レールを支え、荷重を道床などに分布させる部材。使用目的によって並まくらぎ、橋まくらぎ、分岐まくらぎ、短まくらぎ、縦まくらぎなど、また、材質によって木まくらぎ、PCまくらぎ、鉄まくらぎ、合成まくらぎなどがある。[JIS E 1001:2001]

交通(鉄道)モデル(LOD2)の取得イメージを4-183に示す。

4-183 — 交通(鉄道)モデル(LOD2)の取得イメージ

LOD2

取得例

説明

軌道中心線、レールに囲まれた範囲 a) 、及び道床を取得する。高さは0とする。
軌道中心線の形状はLOD0と同様であり、レールに囲まれた範囲の形状はLOD1と同様であるが、LOD2とは地物型が異なる。
LOD0が路線ごとに一つの地物であったことに対し、LOD2は、軌道ごとに一つの地物(tran:TrafficArea)となる。
なお、軌道中心線及びレールに囲まれた範囲は、それぞれ一つの地物(tran:TrafficArea)とする。
道床は外周により囲まれた範囲をtran:TrafficAreaとして取得する。道床はレールに囲まれた範囲を包含する。
いずれも高さは0とする。