4.4.1.4.1 交通(鉄道)モデル(LOD3)の概要

交通(鉄道)モデル(LOD3)では、鉄道の形状を線及び面により表現する。交通(鉄道)モデル(LOD3)は、「鉄道内の区分」(4-185)と「高さの取得方法」(4-186)によりLOD3.0、LOD3.1及びLOD3.2に分かれる。

4-185 — LOD3.0、LOD3.1及びLOD3.2の区分(鉄道内の区分)

交通(鉄道)モデル(LOD3)に
含むべき地物

対応するCityGMLの地物型

LOD3.0

LOD3.1

LOD3.2

鉄道

Railway

交通領域

軌道中心線

TrafficArea

レール

TrafficArea

レールに囲まれた範囲

TrafficArea

軌きょう

TrafficArea

道床

TrafficArea

a)

交通補助領域

AuxiliaryTrafficArea

a)

必須

条件付必須

任意

4-186 — LOD3.0、LOD3.1及びLOD3.2(高さの取得方法)

取得基準

LOD3.0

LOD3.1

LOD3.2

高さの
取得
方法

軌道中心線上の勾配変化点に標高を与え、高さをもった線として表現する。

道床に軌道中心線の高さを与える。

軌道の横断方向に存在する15㎝以上の高さの差を取得する。

軌道の横断方向に存在する15㎝未満の高さの差を取得する。

a)

交通(鉄道)モデル(LOD3)の取得イメージを4-187及び4-188に示す。

4-187 — 交通(鉄道)モデル(LOD3)の取得イメージ(鉄道内の区分)

LOD3.0

LOD3.1

LOD3.2

取得例

説明

軌道中心線、レールに囲まれた範囲及び道床を面として取得する。

軌道中心線、レールに囲まれた範囲(レールの内側)、道床に加え、レールを取得する。また、道床外の鉄道用地を交通補助領域として取得する。

軌道中心線、レールに囲まれた範囲、道床に加え、レールを取得する。また、道床外の鉄道用地を交通補助領域として取得する。
道床及び道床外の鉄道用地を、ユースケースの必要に応じて細分できる。

4-188 — 交通(鉄道)モデル(LOD3)の取得イメージ(高さの取得方法)

LOD3.0

LOD3.1

LOD3.2

取得例

説明

軌道中心線の各点に標高を与える。
道床に軌道中心線上の標高を与える。

軌道中心線の標高は、レール面の標高とする。

軌道中心線の各点に標高を与える。
レールの横断方向に存在する15㎝以上の高さの差を取得する。

軌道中心線の各点に標高を与える。
レールの横断方向に存在する15㎝未満の高さの差を取得する。
高さの差を取得する閾値は、ユースケースの必要に応じて定めることができる。