4.11.1.4.2 橋梁モデル(LOD3)の定義

橋梁モデル(LOD3)の定義として、含むべき地物型、各地物型の空間属性の型、取得基準、取得方法及び補足を示す。

4-499

LOD

地物型

空間属性の型

取得基準

取得方法

補足

LOD3

Bridge

Solid又はMultiSurface

道路橋、鉄道橋、桟道橋、横断歩道橋、ペデストリアンデッキ、徒橋、跨橋橋

  • 屋根面(RoofSurface)、外壁面(WallSurface)、底面(GroundSurface)、屋外床面(OuterFloorSurface)、屋外天井面(OuterCeilingSurface)及び閉鎖面(ClosureSurface)の集まり、又は、これらを境界面とする立体を作成する。

  • 道路橋、桟道橋及び鉄道橋は、床版及び主桁を対象とする。

  • 横断歩道橋、ペデストリアンデッキ、徒橋、跨線橋は、上部工、階段、及び踊り場を対象とする。

LOD3

BridgePart

Solid又はMultiSurface

  • 一つの橋梁を、主題属性の異なる複数の部分に分ける場合に必須とする。

  • 階段やスロープのある横断歩道橋、ペデストリアンデッキ及び跨線橋の場合は必須とする。

  • 屋根面(RoofSurface)、外壁面(WallSurface)、底面(GroundSurface)、屋外床面(OuterFloorSurface)、屋外天井面(OuterCeilingSurface)及び閉鎖面(ClosureSurface)を境界面とする立体を作成する。

  • 取得方法が異なる場合は必須とする。

  • 本体を構造上分けて作成したい場合は任意とする。

  • 横断歩道橋、ペデストリアンデッキ及び跨線橋の場合は階段、スロープ、踊り場を分ける。

  • 階段の段を表現する。

  • 道路橋、桟道橋及び鉄道橋の場合、階段、スロープ、踊り場は付属物(BridgeInstallation)となる。

LOD3

RoofSurface

MultiSurface

屋根が存在する場合

  • 屋根の外周を取得し、棟(屋根の頂部であり、屋根の分水嶺となる箇所)及び谷(屋根と屋根のつなぎの谷状の部分)で区切る。

  • 区切った面の各頂点に屋根の高さを与える。

  • 屋根の棟及び谷で区切ることにより、屋根の傾斜や向きを再現する。

  • 曲面の場合は、データセットが採用する地図情報レベルの水平及び高さの誤差の標準偏差に収まるよう平面に分割する。

LOD3

GroundSurface

MultiSurface

  • 橋梁の側面と、地表との交線により囲まれた面を取得する。

  • 面の各頂点に、地表面の高さを与える。

LOD3

WallSurface

MultiSurface

  • 橋梁の外形のうち、屋根面(RoofSurface)、底面(GroundSurface)、屋外床面(OuterFloorSurface)、屋外天井面(OuterCeilingSurface)及び閉鎖面(ClosureSurface)以外の面を取得する。

LOD3

ClosureSurface

MultiSurface

窓や扉のない開口部がある場合に使用する。

  • 開口部の外周を面として取得する。

LOD3

OuterCeilingSurface

MultiSurface

WallSurfaceとの区分が必要な場合に必須とする。

  • 橋梁の床版・主桁部分の外壁のうち、下向きとなる面の外周を取得する。

  • 面の各頂点に、外壁の高さを与える。

LOD3

OuterFloorSurface

MultiSurface

屋根が存在しない場合

  • 上部工の外周を取得する。

  • 床版の外周を取得する。

  • 外周の各頂点に床版の高さを与える。

LOD3

Bridge
Construction
Element

MultiSurface

トラス、アーチ、パイロン

【道路橋、鉄道橋の場合】

  • 構造物の外形(外側から見える形)を構成する面を取得する。

  • 面の各頂点に構造物の高さを与える。

  • 曲面の場合は、データセットが採用する地図情報レベルの水平及び高さの誤差の標準偏差に収まるよう平面に分割する。

MultiSurface

吊材、ケーブル

  • 同一の支間に存在する吊材、同一のパイロンに定着されたケーブルを包含する面として取得する。

  • 面の各頂点に構造物の高さを与える。

  • 一本ずつ取得せず、まとめて取得してもよい。

MultiSurface

橋脚、橋台

  • 構造物の外形(外側から見える形)を構成する面を取得する。

  • 面の各頂点に構造物の高さを与える。

  • 曲面の場合は、データセットが採用する地図情報レベルの水平及び高さの誤差の標準偏差に収まるよう平面に分割する。

LOD3

BridgeInstallation

MultiSurface

高欄、地覆、親柱、庇、庇の柱、エレベータ、エスカレータ、手すり

  • 屋外付属物の外形(外側から見える形)を構成する面を取得する。

  • 面の各頂点に屋外付属物の高さを与える。

階段、踊り場、スロープ

【道路橋の場合】

  • 屋外付属物の外形(外側から見える形)を構成する面を取得する。

  • 面の各頂点に屋外付属物の高さを与える。ただし、階段は上端と下端をつなぐスロープとして表現する。

  • 横断歩道橋、ペデストリアンデッキ及び跨線橋の場合は階段、踊り場、スロープはBridgePartとして取得する。

LOD3

Door

MultiSurface

ユースケースの必要に応じて作成する。

  • 扉(Door)の外周を取得する。

LOD3

Window

MultiSurface

ユースケースの必要に応じて作成する。

  • 窓(Window)の外周を取得する。

必須

条件付必須

任意(ユースケースに応じて要否を決定してよい)