5.4.3 実施すべき品質評価

データ出力では、主として出力されたデータが符号化仕様に適合しているか(書式一貫性、概念一貫性)の評価を行う。また、完全性として、データ作成に使用したツールの内部形式で記述されたデータが、漏れや過剰なく出力されていることを確認する。
データ出力において実施すべき品質評価を以下に示す。
品質要素ごとに分類された各番号は、標準製品仕様書に定義する品質要求及び評価手順の識別子である。

  • 完全性:C01,C02,C03,C05,C06

  • 論理一貫性:L01,L02,L03,L05,L06,L07,L10,L15,L-bldg-06,L-bldg-07,L-bldg-08,L-bldg-09,L-bldg-10,L-bldg-11,L-frn-01,L-tran-03

  • 位置正確度:―

  • 主題正確度:T03,T-bldg-02

標準製品仕様書の品質要求に追加又は変更を行った場合には、完全性、論理一貫性及び主題正確度について、出力したデータに対して必要となる品質評価を実施する。

5-30 — 留意事項46: 全ての都市オブジェクトにデータ品質属性を付与

ID

/att/quality/25

主題

標準作業手順

分類

要件分類4: 3D都市モデル作成手順と品質評価の留意事項

条文

3D都市モデルに含まれる全ての都市オブジェクトに、データ品質属性(uro:DataQualityAttribute)を作成する。

  • 作成対象とするLODごとに、幾何オブジェクトの作成に使用した原典資料の種類を記述すること。

  • アピアランスを作成した場合には、対象とするLODごとに使用した原典資料の種類を記述すること。

  • 主題属性を作成した場合は、使用した原典資料の種類を記述すること。

  • 複数種類の原典資料を使用した場合には、それぞれ記述すること。

  • 作成対象とするLODを作成しなかった都市オブジェクトについても、「未作成(コード:999)」であることを示さなければならない。

5-31 — 留意事項47: 公共測量成果を用いた場合の品質属性作成

ID

/att/quality/26

主題

標準作業手順

分類

要件分類4: 3D都市モデル作成手順と品質評価の留意事項

条文

公共測量成果又は基本測量成果を使用する場合は、公共測量品質属性(uro:PublicSurveyDataQualityAttribute)を必ず作成する。

  • 公共測量成果又は基本測量成果のみを使用して幾何オブジェクトを作成した場合は、公共測量品質属性(uro:PublicSurveyDataQualityAttribute)を用いて、使用した公共測量成果又は基本測量成果の種類をLODごとに記述すること。

  • ただし、公共測量成果又は基本測量成果とそれ以外の資料を組み合わせによる作成や推定による補完は、公共測量成果とはならないため、公共測量品質属性(uro:PublicSurveyDataQualityAttribute)を作成しない。

  • 作成した幾何オブジェクトが公共測量成果となる場合にのみ作成する。