6.4.4.1 3D都市モデルのファイル名称
指定されたファイル単位に分割された3D都市モデルのファイル名称は[メッシュコード]_[地物型]_[CRS]_[オプション]
とする。拡張子を含めたファイル名称は、[メッシュコード]_[地物型]_[CRS]_[オプション].gml
となる。
各記号の意味を表6-22に示す。
ファイル名称の構成要素 | 説明 | 使用可能な文字 |
---|---|---|
| ファイル単位となる地域メッシュのメッシュコード又は国土基本図郭の図郭番号 | 半角英数字 |
| 格納された地物の種類を示す接頭辞 | 半角英数字 |
| 格納された地物に適用される空間参照系 | 半角数字 |
| 必要に応じてファイルを細分したい場合の識別子(オプション) | 半角英数字。区切り文字を使用したい場合は半角のハイフンのみ。 |
_ | ファイル名称の構成要素同士の区切り文字 | ファイル名称の構成要素同士を区切る場合には、アンダースコア(_)のみを用いる。ファイル名称の構成要素の中を区切る場合は、ハイフン(-)を用いる。いずれも半角とする。 |
[地物型]
にはファイルに含まれる応用スキーマを識別する接頭辞を付与する。標準製品仕様書に定義する接頭辞を表6-23に示す。
応用スキーマ | 接頭辞 | |
---|---|---|
建築物モデル | bldg | |
交通(道路)モデル | tran | |
交通(鉄道)モデル | rwy | |
交通(徒歩道)モデル | trk | |
交通(広場)モデル | squr | |
交通(航路)モデル | wwy | |
土地利用モデル | luse | |
災害リスク(浸水)モデル | 洪水浸水想定区域 | fld |
津波浸水想定 | tnm | |
高潮浸水想定区域 | htd | |
内水浸水想定区域 | ifld | |
ため池ハザードマップ | rfld | |
災害リスク(土砂災害)モデル | 土砂災害警戒区域 | lsld |
都市計画決定情報モデル | urf | |
橋梁モデル | brid | |
トンネルモデル | tun | |
その他の構造物モデル | cons | |
都市設備モデル | frn | |
地下埋設物モデル | unf | |
地下街モデル | ubld | |
植生モデル | veg | |
地形モデル | dem | |
水部モデル | wtr | |
区域モデル | area | |
汎用都市オブジェクト | gen | |
アピアランスモデル | app | |
拡張製品仕様書で追加した地物(ただし、urf:Zoneを継承する地物を除く) | ext |
[CRS]
には、オブジェクトに適用される空間参照系の略称を使用する。略称を表6-24に示す。ただし、「日本測地系2011における平面直角座標系と東京湾平均海面を基準とする標高の複合座標参照系」は地下埋設物モデルのみに適用する。
オブジェクトに適用される空間参照系 | 略称 |
---|---|
日本測地系2011における経緯度座標系と東京湾平均海面を基準とする標高の複合座標参照系 | 6697 |
日本測地系2011における平面直角座標系と東京湾平均海面を基準とする標高の複合座標参照系 | 下記のいずれかのコードを使用する。 |
[メッシュコード]
、[地物型]
及び[CRS]
により構成されるファイル名称の例53394610_bldg_6697
(拡張子を含めると、53394610_bldg_6697.gml)
例示した名称のファイルには、基準地域メッシュコード53394610に区分される範囲に含まれる、建築物、建築物部分、建築物付属物及びこれらの境界面が含まれる、「日本測地系2011における経緯度座標系と東京湾平均海面を基準とする標高」の複合座標参照系により記述されたデータ集合が格納される。
[オプション]
は、メッシュ単位及び地物型単位となるファイルをさらに分割したい場合に使用する。使用しない場合は区切り文字と共に省略する([オプション]
を省略する場合は、[メッシュコード]_[地物型]_[CRS].gml
となる)。
標準製品仕様書で定義する[オプション]
の文字列を表6-25に示す。
[オプション]
として、表6-25に示す文字列を複数使用したい場合は、区切り文字を用いて文字列をつなげ、[オプション]
に使用する文字列とする。
[オプション]
に使用する文字列として、[識別子]
を使用する場合は、拡張製品仕様書においてオプションの文字列、適用するフォルダの名称、オプションの意味の一覧を作成する。
オプション | 適用するフォルダ名 | オプションの意味 |
---|---|---|
l1 | fld | ファイルに含まれる洪水浸水想定区域が対象とする降雨規模が計画規模である。 |
l2 | fld | ファイルに含まれる洪水浸水想定区域が対象とする降雨規模が想定最大規模である。 |
05 | urf | 都市計画区域及び準都市計画区域 |
07 | urf | 区域区分 |
08 | urf | 地域地区 |
10-2 | urf | 促進区域 |
10-3 | urf | 遊休土地転換利用促進地区 |
10-4 | urf | 被災市街地復興推進地域 |
11 | urf | 都市施設 |
12 | urf | 市街地開発事業 |
12-2 | urf | 市街地開発事業等の予定区域 |
12-4 | urf | 地区計画等 |
lnp | urf | 都市機能誘導区域及び居住誘導区域 |
lod3 | dem | 地形モデル(LOD3)を分けて格納したデータを意味する。 |
f | gen | 汎用都市オブジェクトのファイルを、地物の種類ごとに分けたい場合に使用する。 |
f | ext | 拡張製品仕様書で追加した地物のファイルを、地物ごとに分けたい場合に使用する。 |
| udx以下の全てのサブフォルダ | その他の事由によりファイルを分割する場合に使用する。 |
それぞれの文字列は、以下の場合に使用する。