6.4.5.4 洪水浸水想定区域のフォルダ構成

洪水浸水想定区域の3D都市モデルは、洪水浸水想定区域ごとにサブフォルダを作成し、格納する。

洪水浸水想定区域のフォルダ構成及びフォルダ名の命名規則は以下の規則に従う。

  • 洪水浸水想定区域を格納するフォルダ(フォルダ名:fld)に、「国」、「都道府県」及び「独自」ごとにサブフォルダを作成する。

    • 「国」を示すサブフォルダ名は「natl」とし、「都道府県」を示すサブフォルダ名は「pref」とする。

    • 「独自」を示すサブフォルダは「org」とする。「独自」とは、以下を指す。

      • 都道府県が独自に作成した特定の地域を対象とした複数の河川による浸水想定区域図や水位周知河川・洪水予報河川として指定されていない河川の浸水想定区域図

      • 洪水浸水想定区域図を作成する際の途中成果となる破堤点や経過時間ごとの浸水データから作成された災害リスク(浸水)モデル

  • 「natl」、「pref」及び「org」の各フォルダのサブフォルダとして、洪水浸水想定区域図ごとのフォルダを作成する。

    • 「natl」には、国が指定する洪水予報河川又は水位周知河川で作成された洪水浸水想定区域図のフォルダを作成する。

    • 「pref」には、都道府県が指定する洪水予報河川又は水位周知河川で作成された洪水浸水想定区域図のフォルダを作成する。

    • 「org」には、国が指定する洪水予報河川又は水位周知河川で作成された洪水浸水想定区域図

  • 洪水浸水想定区域図ごとに作成するフォルダ名称は[水系名]_[指定河川名]_[番号]とする。

    • [水系名]及び[指定河川名]は、水防法に基づき指定された洪水浸水想定区域図の対象となる洪水予報河川又は水位周知河川として示された「水系名」及び「指定河川名」を用いる。

    • 「水系名」及び「指定河川名」の表記は英名(全て小文字)とする。英名の表記には、ヘボン式を採用する。表音のローマ字表記に「川」を表す英語の追加や、表音のローマ字表記のうち「川」を表す部分を対応する英語に置き換えたりはしない。

      ヘボン式の表記は、「地名等の英語表記規程」(平成28年国地達第10号)別紙1 表音のローマ字による表記方法に従う。

      1

      「利根川」をtonegawa riverやtone riverとはせず、「tonegawa」とする。

    • 一つの洪水浸水想定区域図に、複数の洪水予報河川又は水位周知河川が含まれている場合は、最初の2指定河川の「指定河川名」を列挙し、3指定河川以上が一つの洪水浸水想定区域図に含まれている場合は、最後に「-etc」を付す。指定河川名を列挙する場合の区切り文字には、ハイフン(-)を使用する。

      2

      「淀川水系猪名川・藻川洪水浸水想定区域図」には、「淀川水系猪名川」及び「淀川水系藻川」の二つの洪水予報河川が含まれている。よって、「yodogawa_inagawa-mogawa」とする。

      3

      「菊川水系菊川・牛淵川・下小笠川洪水浸水想定区域図」には洪水予報河川又は水位周知河川として「菊川水系菊川」、「菊川水系牛淵川」及び「菊川水系下小笠川」が含まれている。よって、「kikugawa_kikugawa-ushibuchigawa-etc」とする。

    • [番号]はオプションとする。前項までの命名規則で名称が同一となるフォルダを識別するために使用する。「1」を開始番号として昇順で付番する。

      4

      静岡県掛川市が浸水想定区域に含まれる浸水想定区域図として、「太田川水系太田川・原野谷川・敷地川・宇刈川・逆川・ぼう僧川・今ノ浦川洪水浸水想定区域」と「太田川水系太田川・原野谷川・敷地川洪水浸水想定区域」とがある。いずれも3以上の指定河川が含まれるが、最初の二つの指定河川名を使用すると、同じフォルダ名称となる。そのため、[番号]を用いて、以下のように識別する。

      太田川水系太田川・原野谷川・敷地川・宇刈川・逆川・ぼう僧川・今ノ浦川洪水浸水想定区域は以下のフォルダ名とする。

      otagawa_otagawa-haranoyagawa-etc-1

      太田川水系太田川・原野谷川・敷地川洪水浸水想定区域は以下のフォルダ名とする。

      otagawa_otagawa-haranoyagawa-etc-2

  • 都道府県が独自に作成した、特定の地域を対象とした複数の河川による浸水想定区域図や水位周知河川・洪水予報河川として指定されていない河川の浸水想定区域図の場合は、当該浸水想定区域の名称を使用する。

    • 英名の表記には、ヘボン式を採用する。ヘボン式の表記は、「地名等の英語表記規程」(平成28年国地達第10号)別紙1 表音のローマ字による表記方法に従う。

    • なお、表音のローマ字表記に「川」を表す英語の追加や、表音のローマ字表記のうち「川」を表す部分を対応する英語に置き換えたりはしない。

    • 複数の単語から構成される場合は、対象となる範囲を示す語句のみを使用し、単語をハイフン(-)でつなぐ。

      5

      「江東内部河川流域浸水予想区域」は、koto-naibuとなる。

洪水浸水想定区域のフォルダ構成を6-29に示す。ルートフォルダ及び洪水浸水想定区域フォルダの名称は、各フォルダの命名規則に従う。

6-29 — 洪水浸水想定区域のフォルダ構成

フォルダ構成

フォルダ名

フォルダの説明

fld

洪水浸水想定区域図を格納するフォルダ。

natl

国が指定する洪水予報河川又は水位周知河川で作成された洪水浸水想定区域図を格納するためのフォルダ。

[水系名]_[指定河川名]_[番号]

洪水浸水想定区域図ごとに作成されたフォルダ。

pref

都道府県が指定する洪水予報河川又は水位周知河川で作成された洪水浸水想定区域図を格納するためのフォルダ。

[水系名]_[指定河川名]_[番号]

洪水浸水想定区域図ごとに作成されたフォルダ。

org

以下の災害リスク(浸水)モデルを格納するフォルダ

  • 都道府県が独自に作成した、特定の地域を対象とした複数の河川による浸水想定区域図や水位周知河川・洪水予報河川として指定されていない河川の浸水想定区域図

  • 破堤点や経過時間ごとの浸水面を表現する災害リスク(浸水)モデル

[水系名]_[指定河川名]_[番号]

洪水浸水想定区域図ごとに作成されたフォルダ。

  • 洪水浸水想定区域図ごとに作成したフォルダの名称と、このフォルダに格納する洪水浸水想定区域図の名称との対応を6-30に示す表形式で、都市ごとの拡張製品仕様書において示すこと。

6-30 — 拡張製品仕様書に示すべき洪水浸水想定区域フォルダ構成の一覧(テンプレート)

フォルダ名

サブフォルダ名

フォルダの説明(洪水浸水想定区域図の名称)

natl

pref

org

6-31 — 拡張製品仕様書に示すべき洪水浸水想定区域フォルダ構成の一覧(記載例)

フォルダ名

サブフォルダ名

フォルダの説明(洪水浸水想定区域図の名称)

natl

tenryugawa_tenryugawa

天竜川水系天竜川洪水浸水想定区域図

pref

tenryugawa_kamigawa-miyagawa

天竜川水系上川・宮川洪水浸水想定区域図