B.4.1 空間参照系

3D都市モデルは日本全国を対象とすることから、日本全国を適用範囲とする空間参照系として、2次元の空間参照系においても、水平方向は「日本測地系2011における経緯度座標系」を採用する。

ただし、前述のとおり、2次元の空間参照系に対応しないツールが多いことから、3D都市モデルでは以下のように空間参照系を指定する。

<gml:boundedBy>
	<gml:Envelope srsName="http://www.opengis.net/def/crs/EPSG/0/6697">
		<gml:lowerCorner srsDimension="3">33.80 130.54 0.0</gml:lowerCorner>
		<gml:upperCorner srsDimension="3">33.81 130.55 0.0</gml:upperCorner>
	</gml:Envelope>
</gml:boundedBy>

本来、「日本測地系2011における経緯度座標系」が適用された場合srsName属性で指定する空間参照系のURIは、「日本測地系2011における経緯度座標系」の定義を取得可能なURI
(例:http://www.opengis.net/def/crs/EPSG/0/6668 )であり、次元数を示すsrsDimension属性の値は2である。
しかしながら、CityGMLは3次元座標の地理空間データの記述を対象としていることからCityGML対応のソフトウェアの中には、2次元座標の地理空間データを読み込めないものもある。そのため、暫定的な対応として高さの最小範囲・最大範囲に0.0を入れ、次元数に3を記述する。