E.2.3.4 LOD3

交通(鉄道)モデル(LOD3)では、鉄道の形状を面として表現する。このとき、tran:Railwayは、横断構成要素であるtran:TrafficAreaとtran:AuxiliaryTrafficAreaに分解される。tran:Railwayの空間属性は、これを構成するtran:TrafficAreaとtran:AuxiliaryTrafficAreaの空間属性の集まりとなる。

E-9 — 要件E-7: LOD3 tran:Railwayの空間属性一致条件

ID

/req/rwy/7

主題

妥当な交通(鉄道)データセットの要件

分類

要件分類E-1: 妥当な交通(鉄道)オブジェクト

条文

LOD3におけるtran:Railwayの空間属性は、これを構成するtran:TrafficArea及びtran:AuxiliaryTrafficAreaの空間属性の集まりと一致しなければならない。

交通(鉄道)オブジェクトは、交通(鉄道)モデル(LOD3)の定義に従ったものでなければならない。

E-10 — 要件E-8: 鉄道のLOD3形状定義

ID

/req/rwy/8

主題

妥当な交通(鉄道)データセットの要件

分類

要件分類E-1: 妥当な交通(鉄道)オブジェクト

条文

鉄道のLOD3の形状は、交通(鉄道)モデル(LOD3)の定義に従う。

LOD3を、鉄道内の区分と高さの取得方法により、LOD3.0、LOD3.1及びLOD3.2に細分する。E-11に細分したLOD3の概要を示す。

E-11 — 交通(鉄道)モデル(LOD3)の概要

取得基準

LOD3.0

LOD3.1

LOD3.2

鉄道内の区分

軌道中心線

レールに囲まれた範囲

レール

軌きょう

道床

a)

交通補助領域

a)

高さの取得方法

軌道中心線上の勾配変化点に標高を与え、高さをもった線として表現する。

道床に軌道中心線の高さを与える。

軌道の横断方向に存在する15㎝以上の高さの差を取得する。

軌道の横断方向に存在する15㎝未満の高さの差を取得する。

b)

必須

条件付必須

任意

E-2 — 線路の構造

LOD3は「鉄道内の区分」及び「高さの取得方法」の組み合わせが異なるLOD3.0、LOD3.1及びLOD3.2に分かれる。標準製品仕様は、原則としてLOD3.0を採用する。ただし、ユースケースの必要に応じて、LOD3.1又はLOD3.2を採用できる。LOD3.0からLOD3.2に適用する「鉄道内の区分」及び「高さの取得方法」をE-12及びE-13に示す。

E-12 — 交通(鉄道)モデル(LOD3)における「鉄道内の区分」

LOD3.0

LOD3.1

LOD3.2

取得例

説明

軌道中心線、レールに囲まれた範囲及び道床を面として取得する。

軌道中心線、レールに囲まれた範囲(レールの内側)、道床に加え、レールを取得する。また、道床外の鉄道用地を交通補助領域として取得する。

軌道中心線、レールに囲まれた範囲、道床に加え、レールを取得する。また、道床外の鉄道用地を交通補助領域として取得する。
道床及び道床外の鉄道用地を、ユースケースの必要に応じて細分できる。

LOD3.0における鉄道内の区分は、LOD2と同様である。LOD3.1では、LOD3.0に追加し、レール及び軌道外の鉄道用地を区分する。また、LOD3.2ではLOD3.1で取得した各面を、ユースケースの必要に応じて細分できる。

E-13 — 交通(鉄道)モデル(LOD3)における「高さの取得方法」

LOD3.0

LOD3.1

LOD3.2

取得例

説明

軌道中心線の各点に標高を与える。
道床に軌道中心線上の標高を与える。

軌道中心線の標高は、レール面の標高とする。

軌道中心線の各点に標高を与える。
レールの横断方向に存在する15㎝以上の高さの差を取得する。

軌道中心線の各点に標高を与える。
レールの横断方向に存在する15㎝未満の高さの差を取得する。
高さの差を取得する閾値は、ユースケースの必要に応じて定めることができる。