L.10.1.3.2 作業手順

  1. 橋梁モデル(LOD1)の幾何オブジェクト作成の作業手順a)で作成したポリゴンから、橋梁モデル(LOD2.0)に不要となるポリゴンを削除する。
    道路橋、桟道橋及び鉄道橋は、床版及び主桁の上面のみが橋梁モデル(LOD2.0)となる。そのため、橋梁モデル(LOD1)a)で作成したポリゴンから、床版及び主桁の上面(路面)以外の部分(橋脚等)を取り除く。
    横断歩道橋、ペデストリアンデッキ、徒橋及び跨線橋は、床版、主桁、階段及び踊り場の上面のみが橋梁モデル(LOD2.0)となる。そのため、橋梁モデル(LOD1)a)で作成したポリゴンから、床版、主桁、階段及び踊り場の上面(路面)以外の部分(地覆等)を取り除く。

    L-22 — 留意事項L-1: 屋根がある橋梁

    ID

    /att/brid/1

    主題

    妥当な橋梁データセットの要件

    分類

    要件分類L-1: 妥当な橋梁オブジェクト

    条文

    屋根がある橋梁は、橋梁モデル(LOD2.0)を作成しない。これは、橋梁モデル(LOD2.0)が橋梁の上面のみを使用して作成するからである。屋根がある橋梁の橋梁モデル(LOD2)は、橋梁モデル(LOD2.1)のみ作成できる。

    橋梁の部材の名称
  2. a)の各頂点に航空レーザ点群または航空写真から作成した点群の高さを付与し、平面となるようにポリゴンを分割する。
    勾配がある場合や平面である箇所に歪みが発⽣する場合は、勾配や高さの変化点に頂点を追加し、各ポリゴンが平面となるようポリゴンを分割する。
    また、下図のように橋梁上空に線路が跨っている等遮蔽物により測量成果から橋梁の高さが取得できない場合は、その遮蔽物の区間でポリゴンを区切り、区切られたそれぞれの区間をBridgePartとする。このとき、測量成果から高さを取得できない区間のBridgePartの高さは、前後の区間の連続性から推定して高さを与えるとともに、属性bridDataQualityAttributeにて、推定で高さを取得していることを明示する。

    L-5 — 橋梁の高さを推定で付与する例

    横断歩道橋、ペデストリアンデッキ、徒橋、跨線橋の橋梁モデル(LOD2.0)では、階段の段差を表現しない。階段は、階段の上端と下端のみに高さを付与した斜面として取得する。

    L-6 — 階段をスロープで表現したイメージ図
  3. b)で分割した高さ付きのポリゴンを、全てOuterFloorSurfaceとする。
    b)で分割した高さ付きのポリゴンは、橋梁の境界面となる。橋梁モデル(LOD2.0)では、橋梁の上面のみが取得の対象であり、これらは通行可能な面であることから、全てOuterFloorSurfaceに区分できる。

橋梁モデル(LOD2.0)の作成イメージを以下に示す。

L-7 — ペデストリアンデッキのLOD2.0の作成イメージ
L-8 — 横断歩道橋のLOD2.0の作成イメージ
L-9 — 道路橋のLOD2.0の作成イメージ