L.10.1.4.2 作業手順
橋梁モデル(LOD2.0)を作成する。
床版及び主桁、階段及び踊り場の各部材の厚みを取得する。
各部材の厚みを航空写真や航空レーザ点群から取得できない場合はMMS点群等から取得する。
MMS点群等を入手できない場合は、各部材の厚みを推定することを許容する。ただし、厚みを推定した区間はBridgePartとして区切る。このBridgePartには属性bridDataQualityAttributeにて、推定で高さを取得していることを明示する。橋梁に屋根がある場合は、屋根の形状を取得する。
屋根の外周の上からの正射影を取得し、棟(屋根の頂部であり、屋根の分水嶺となる箇所)及び谷(屋根と屋根のつなぎの谷状の部分)で区切り、各頂点に各種点群データから高さを与える。屋根面が曲面の場合は、データセットが採用する地図情報レベルの水平及び高さの誤差の標準偏差に収まるよう平面に分割する。橋梁モデル(LOD2.0)で分割したポリゴンごとにa)で取得した厚みを用いて押し下げ、立体とする。作成した立体を構成する面を、以下に従い境界面に区分する。
側面をWallSurfaceとすることを基本とする。屋根がある場合は、開口部をClosureSurfaceとする。
底面のうち、接地している面をGroundSurface、それ以外をOuterCeilingSurfaceとする。
上面のうち、屋根がある場合はRoofSurface、屋根がない場合はOuterFloorSurfaceとする。構造上不可欠な部材(BridgeConstructionElement)又は橋梁附属物(BridgeInstallation)を表現する場合は、構造物の外形(外側から見える形)を構成する面を取得し、各頂点に点群データから高さを与える。
橋梁モデル(LOD2.1)では、構造上不可欠な部材(BridgeConstructionElement)又は橋梁附属物(BridgeInstallation)を表現してもよい。
作成する場合は、位置が分かる平面図やMMS点群などの側面方向から計測した計測データが必要となる。下図は境界面の区分に加え、橋脚を作成した例である。図L-10 — LOD2.1の境界面の区分イメージ
橋梁モデル(LOD2.1)の作成イメージを以下に示す。