L.10.1.6.2 作業手順

  1. 橋梁モデル(LOD3)を作成する。

  2. 橋梁の詳細な形状及び橋梁内部の空間を表現する。
    詳細形状や内部形状は、BIM/CIMモデルから作成することを基本する。ただし、測量による計測データが得られる場合は計測データから作成することも可能である。
    標準製品仕様書では、橋梁の詳細な部材の定義は、IFCにおける橋梁モデル(IFC Bridge)と整合を
    図っている。ただし、IFCにおける橋梁モデルはまだ国際標準となっていないことから、IFC Bridge Fast Track Project Report WP2: Conceptual Modelを参考に、IFC Bridgeを構成するクラスとCityGMLのBridgeモジュールとの対応付けを行っている。

L-28 — (参考)CityGMLのクラスとIFCのクラスとの対応

CityGMLの地物型

対応付けるIFCのクラス

説明

Bridge

IfcBridgePart,
IfcElementAssembly

IfcBridgePartのうち、以下に区分されるものを対象とする。

  • DECK, DECK_SEGMENT

IfcElementAssemblyのうち、以下に区分されるものを対象とする。

  • DECK

BridgeConstructionElement

IfcBridgePart, IfcElementAssembly

IfcBridgePartのうち、以下に区分されるものを対象とする。

  • ABUTMENT,FOUNDATION,PIER,PIER_SEGMENT,PYLON,SUBSTRUCTURE,SUPERSTRUCTURE,SURFACESTRUCTURE,IfcElementAssemblyのうち、以下に区分されるものを対象とする。

  • ARCH,BEAM_GRID,GIRDER,REINFORCEMENT_UNIT,RIGID_FRAME,SLAB_FIELD,TRUSS,ABUTMENT,PIAR,PYLON,CROSS_BRACING,

BridgeInstallation

IfcElementAssembly

IfcElementAssemblyのうち、ACCESSORY_ASSEMBLYに区分されるものを対象とする。

CityGMLの地物型は、IFCにおいて部材の集まりを示すIfcBridgePart及びIfcElementAssemblyと対応付ける。
IFCでは、梁(IfcBeam)やスラブ(IfcSlab)、支承(IfcBearing)といった橋梁を構成する部材がクラスとして定義されているが、これらのクラスとCityGMLの地物型とを対応付けると、3D都市モデルとしては詳細すぎる表現となるため、部材クラスの集まりであるIfcBridgePart及びIfcElementAssemblyとCityGMLの地物型とを対応づけ、橋梁モデル(LOD4)を作成する。

L-18 — IfcBridgeにおけるクラス間の階層構造

[出典:[6]