R.3.1.4.3 作業手順(植被)

  1. 航空写真から作成した点群又は航空レーザ点群及び植生モデル(LOD1)の上方からの正射影の外周を使用して、植被の範囲の点群を特定する。

  2. 特定した範囲内の点群を使用し、TINモデルを作成する。このとき、TINの外縁は植生モデル(LOD1)の底面とする。ただし、植被の表層の比高が1m未満の場合(植込等)は、底面を最高高さまで上向きに押し出した立体とする。

    • TINを作成する点群の密度は、航空写真から作成した点群の場合は16点/m2、航空レーザ点群の場合は1点/m2以上とする。

    • 点群の格子間隔は5mを推奨とする。ただし、取得対象とする植被が小さい場合は、点の分布を確認し、表層の形状を再現するのに必要な点が存在するか確認する。表層を再現するのに必要な点が存在しない場合、表層の形状を再現できる格子間隔を採用する。

    • 作成したTINの形状が、水平及び高さの誤差の標準偏差に収まるようにする。

R-15 — 留意事項R-2: 単独木の植生モデル(LOD3)における航空写真及び航空レーザ点群の使用について

ID

/att/veg/2

主題

妥当な植生データセットの要件

分類

要件分類R-1: 妥当な植生オブジェクト

条文

航空写真や航空レーザ点群では、単独木の樹冠を取得することはできるが、その下部の形状を必ずしも取得できない。航空写真や航空レーザ点群から下部の形状を取得できない場合は、MMS点群や地上レーザ点群を使用する必要がある。

[出典: PLATEAU Technical Report #03]

植生(植被)モデル(LOD3)の作成例を下記図に示す。

植生(植被)モデル(LOD3)の作成例