S.2.2 使用可能な地物型とLOD

地形モデルは、LODごとに使用すべき地物型やその空間属性を定めている。

S-2 — 要件S-1: 地形記述のLOD対応条件

ID

/req/dem/1

主題

妥当な地形データセットの要件

分類

要件分類S-1: 妥当な地形オブジェクト

条文

地形の記述には、指定されたLODに対応する地物型及び空間属性を使用する。

地形の記述には、CityGMLのReliefモジュールに定義されたdem:ReliefFeatureを使用する。

地形はその表現方法に応じて地形要素(dem:_ReliefComponent)を選択する。標準製品仕様書では、地形要素として、dem:TinRelief、dem:MassPointRlief及びdem:BreaklineReliefを地形モデルに含めている。地形の表現では、これら三つの地形要素から一つを選択し、その集まりとして地形を表現する。

地形の各LODにおいて使用可能な地物型とその空間属性をS-3に示す。

S-3 — 地形モデルの記述に使用する地物型と空間属性

地物型

空間属性

LOD0

LOD1

LOD2

LOD3

適用

dem:ReliefFeature

dem:ReliefFeatureを作成する場合は、dem:BreaklineRelief、dem:TINRelief又はdem:ReliefFeatureのいずれかを必須とする

dem:BreaklineRelief

dem:ridgeOrValleyLines

dem:TINRelief

LOD1、LOD2及びLOD3では、dem:TINReliefを基本とする。

dem:tin

dem:MassPointRelief

dem:reliefPoints

必須

条件付必須

任意(ユースケースに応じて要否を決定してよい)

3D都市モデルでは、地形モデルにdem:TINReliefを使用することを推奨している。この理由として、点群で扱う場合には、LAS形式など点群に特化したデータフォーマットが別途存在し、地形モデルには主題属性が付与されていないことから、CityGMLを使用して点群を記述する利点があまりないことが挙げられる。地形を連続した面として取り扱えるようにすることを重視し、dem:TINReliefの採用を推奨する。