T.2.2 使用可能な地物型とLOD

水部の記述には、CityGMLのWaterBodyモジュールに定義されたwtr:WaterBodyを用いて記述する。wtr:WaterBodyは、詳細度(LOD)ごとに、使用すべき地物型やその空間属性が異なる。

T-2 — 要件T-1: 水部記述のLOD対応条件

ID

/req/wtr/1

主題

妥当な水部データセットの要件

分類

要件分類T-1: 妥当な水部オブジェクト

条文

水部の記述には、指定されたLODに対応する地物型及び空間属性を使用する。

WaterBodyモジュールには、水部(wtr:WaterBody)と、水部の境界面(wtr:_BoundarySurface)が定義される。水部の境界面は、水面(wtr:WaterSurface)、水底面(wtr:WaterGroundSurface)及び閉鎖面(wtr:WaterClosureSurface)に区分される。

LOD0では、Wtr:Waterbodyのみを使用し、水部の形状を線として表現する。LOD1では、wtr:WaterBodyのみを使用し、水部の形状を面として表現する。LOD2及びLOD3では、wtr:WaterBodyを使用して水部の形状を立体として表現し、その立体の境界面をwtr:WaterSurface、wtr:WaterGroundSurface又はwtr:WaterClosureSurfaceに区分する。

水部の各LODにおいて使用可能な地物型とその空間属性をT-3に示す。

T-3 — 水部モデルの記述に使用する地物型と空間属性

地物型

空間属性

LOD0

LOD1

LOD2

LOD3

適用

wtr:WaterBody

lod0MultiCurve

河川中心線(wtr:lod0MultiCurve)を基本とする。縁線、界線又は点として取得する場合はuro:lod0Geometryを使用する。

lod0Geometry

lod1MultiSurface

lod2Solid

lod3Solid

wtr:WaterSurface

水部の形状を構成する面のうち、水面に使用する。

lod2Surface

lod3Surface

wtr:WaterGroundSurface

水底の境界面に使用する。

lod2Surface

lod3Surface

wtr:WaterClosureSurface

仮想的な面を作成したい場合に使用する。

lod2Surface

WaterClosureSurfaceを作る場合は必須とする。

lod3Surface

必須

条件付必須

任意(ユースケースに応じて要否を決定してよい)