国土交通省 国土交通研究政策所 Policy Research Institute for Land, Infrastructure, Transport and Tourism

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 国土交通政策研究所は、国土交通省におけるシンクタンクとして、内部部局による企画・立案機能を支援するとともに、 政策研究の場の提供や研究成果の発信を通じ、国土交通分野における政策形成に幅広く寄与することを使命としています。
  

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 ● 報告書概要


 インターネットITS基盤を活用したタクシー業務高度化に関する研究

◆要旨

 国内におけるタクシーは、バスや鉄道等の大量輸送機関の補完的役割を果たすと共に、ドア・ツー・ドアの機動的且つ個別的な公共交通機関として、国民生活に完全に定着しているが、タクシー事業の事業環境については、昭和45年をピークに輸送人員が減少し、さらに近年の景気低迷による影響から、多くのタクシー事業者にとっては厳しい経営状況が続いている。
 しかし、こうした中でも高齢者世帯や共働き世帯の増加を背景として、生活支援輸送に関するタクシーの新たなサービスが求められ始めるなど、タクシー利用者による潜在的な需要や要望は小さくないと言うこともできる。
 こうした状況の中、各タクシー事業者ではITを活用することによって、タクシー車両の把握・管理による配車オペレーションの効率化を行うなど、タクシー事業の効率化が進められており、一部ではその効果が確認されている。しかし、利用者の需要拡大には大きく寄与せず、今後とも効率化と共に、潜在的需要に応じたサービスの提供が求められてい る。
 そこで、本研究所においては、ITを活用することによって、タクシー事業の業務効率化を進めると共に、利用者需要の増加に必要となる利便性及び顧客満足度の高い新たなタクシーサービスの実現について研究を行うこととした。
 具体的な研究を進めるにあたっては、各方面の知見を集めて取り組む必要があることから、学識経験者、タクシー事業者及び情報システム事業者の協力を得て、産学官の有識者から成る「次世代マルチモーダルITS研究会」を設けた。
 なお、研究会を通じて検討を行ってきた新たなタクシーサービスに関する研究については、実用化のための研究と位置付け、平成16年度にその実証実験を行い、評価及び考察を行った。本実証実験で得ることができた知見を活かし、今後のタクシー事業の高度化に寄与できることを期待したい。
 また、本報告書発刊に当たっては、「次世代マルチモーダルITS研究会」のメンバーに多大な協力を賜った。ここに厚く感謝の意を表する次第である。

◆発行

国土交通政策研究第48号/平成17年3月

◆在庫

<在庫有>(重量:390g 厚さ:8mm) 報告書を郵送希望の方はこちら

◆詳細

詳細(PDF:2.8MB)

◆事後評価

内部評価シート(PDF:12KB)
有識者評価シート(PDF:8KB)
研究会名簿(PDF:8KB)