国土交通省
 「新しい道路構造に関する基準の検討案」に関するパブリッ
 ク・コメントにおける主な意見と国土交通省の考え方

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1.基本的考え方   2.適用の範囲   3.新しい道路構造に関する基準の検討案

1.基本的考え方
寄せられたご意見等国土交通省の考え方
 幹線道路において自動車中心の道路政策を見直して、歩行者、自転車や路面電車の活用にも配慮した政策に好感。また、これとあわせてマルチモーダル施策の推進や警察庁と連携した不法駐車・駐輪対策を推進してもらいたい。  今後とも、歩行者のための空間、自転車のための空間、路面電車等の公共交通機関のための空間、緑のための空間、そして自動車のための空間をそれぞれ独立に位置付けるとともに、これらが互いに調和した道路空間となるよう、道路空間の再構築・見直しを図ることとします。また、これにあわせて、複数の交通機関の連携を強化するマルチモーダル施策を推進するとともに、警察庁と連携して駐車・駐輪対策を推進し、安全で快適な道路空間の確保を図ることとします。


2.適用の範囲

寄せられたご意見等国土交通省の考え方
 既設道路に適用する際の基準についても幅広く定めて欲しい。  高速道路やバイパスの開通にあわせて、機能や役割が変化した既設の道路空間の見直しを行う場合にも、この検討案を基に作成した道路構造令やその他の技術基準を準用していくこととします。


3.新しい道路構造に関する基準の検討案

T.歩行者・自転車の安全かつ快適な通行空間の確保

(1)自動車と独立した歩行者・自転車の通行空間の確保
寄せられたご意見等国土交通省の考え方
 自転車道と車道の分離構造や駐輪場の設置について明確にして欲しい。  自転車道と車道の分離は、基本的には縁石やさくによるものと考えます。なお、安全で快適な自転車利用空間を実現するため、自転車道と車道の具体的な分離構造、駐輪場の設置等の考え方等について、警察庁と連携し検討していきます。
 自転車の走りやすい車道も検討すべき。また、自転車道も車道同様、左側通行とすべき。

※上記2つの項目には、自転車愛好家等631名の署名による意見がありました。
 自転車の中でも走行速度が大きく異なる利用方法があることから、今後、これらの利用実態を調査し、自転車の利用ルールや安全で快適な自転車利用空間のあり方等について、関係省庁と連携し検討していきます。
 自転車利用に関する広報の実施、取り締まりの強化、安全規則の策定をして欲しい。  ご指摘を踏まえ、今回の道路構造令その他の道路技術基準等の改正等にあたって、その内容を広報することとします。
 また、警察庁と協力して、自転車利用者に対して、自転車の安全な利用を普及するための方策等について検討することとします。
 ハンプやクランクの設置方法、構造等に関する必要な技術基準を策定して欲しい。  自動車の通行の安全性を考慮して、歩行者及び自転車のより安全かつ快適な通行を確保できるハンプ、クランクの設置方法、構造等に関する必要な技術基準を策定することとします。
 歩道上における電柱、並木、縁石、看板等の設置指針を明らかにして欲しい。 あらかじめ路上施設を考慮した歩道の幅員が決定できるようにするとともに、その設置についての指針を検討することとします。
 なお、電柱、看板等の占用物件については、道路の構造・交通への支障をできる限り少なくするため、道路法施行令等により占用の場所等に関する基準が既に定められ、明らかにされています。

(2)歩行者の交通の状況にあわせた歩行空間の確保
寄せられたご意見等国土交通省の考え方
 歩行者の交通の状況等に対応した歩道幅員を決定できるようにして欲しい。  歩行者の交通量の他に、立ち話や散策等の歩行者の交通の状況に応じた歩道幅員を決定できるようにします。


U.公共交通機関(路面電車)の通行空間の明確化

寄せられたご意見等国土交通省の考え方
 トランジットモールや歩道から乗り降りできる路面電車停留場の導入を検討して欲しい。  警察庁と協力して、トランジットモールや歩道から乗り降りできる路面電車停留場における安全対策等について検討することとします。
 路面電車の停留場に設ける交通島の構造を明示して欲しい。  今回、路面電車に乗降する歩行者の安全性を確保する観点から、必要に応じて路面電車の停留場に交通島を設けることとしました。また、これ以外の安全対策を図るうえで必要な構造(防護柵の設置等)については、今後検討することとします。


V.「緑」空間の増大

寄せられたご意見等国土交通省の考え方
 外来種、在来種の選定方法等、植樹に関する技術的知見を公表して欲しい。  植樹に関する技術的な基準として「道路緑化技術基準」を策定しています。植樹に関する技術的知見の収集を図り、必要に応じて基準の見直しを検討したいと考えています。
 地域住民が樹木の維持管理ができる制度を策定して欲しい。  道路管理に対する住民参加について、「ボランティア・サポート・プログラム」を平成12年より開始し、地域の方々が行う道路の緑化や清掃美化活動を支援することとしています。詳しくは、最寄りの国土交通省工事事務所にお問い合わせ下さい。
 都市の緑化については、景観に配慮し、植樹帯に加えて並木や街路樹も含めて検討して欲しい。  都市の緑化については、これまでも景観などの現地の状況に配慮しつつ、植樹帯に限らず並木、街路樹、のり面緑化により行ってきたところですが、今後もより一層都市の緑化に努めていきたいと考えています。


W.環境負荷の少ない舗装の導入

寄せられたご意見等国土交通省の考え方
 車線数の多い道路においても透水性舗装、保水性舗装を導入して欲しい。  今後とも技術開発を推進し、環境負荷の少ない舗装の導入を推進することとします。
 舗装の構造や性能指標等に関する技術的基準を策定して欲しい。  舗装として必要な性能、基準値及び測定方法等について、国土交通省令で定めることとします。



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