平成20年4月16日
PC構造物に用いられるポリエチレン製シースの試験結果について一部納入業者が改ざんをおこなっていた事実が判明したことを受け、全国の空港施設のうちポリエチレン製シースが使用されているPC構造物を対象に緊急点検を実施したところ、異常は認められませんでした。
・国土交通省が直轄で施工したPC構造物(国が設置管理する21空港及び自衛隊等と共用する5飛行場を対象)
・3空港会社(成田国際空港、関西国際空港、中部国際空港)が施工したPC構造物
上記調査の結果、ポリエチレン製シースが使用されているPC構造物は、羽田空港D滑走路建設工事(工事中)のうちの連絡誘導路(既設空港と新滑走路を結ぶ誘導路)部分だけである。
PC桁 製作完了 26本(全体 414本)
PC版 製作完了 147枚(全体1812枚)
シースに沿ったコンクリート表面の目視点検による亀裂やクラック等の損傷等の異常の有無を確認するとともに、施工時の記録(*1)から安全性を確認したところ、異常は認められなかった。
なお、羽田空港のD滑走路建設工事においては、今後ともシースの品質確保の徹底を図るとともに現場施工の際にPC桁、PC版の性能を確認しつつ工事を行うこととする。
*1 施工時の記録
* 入荷時にシース外観の目視確認
* グラウト注入量の管理、PC鋼線緊張の管理