平成21年12月22日
今般、全日本空輸(株)(ANA)が運航しているボーイング式777型機43機のうち3機において、乗客用酸素マスクが不適切な方法で収納され、適正に落下しない可能性があるまま運航されていた事実が確認されました。
本事案の重大性を踏まえ、ANAに対して厳重注意するとともに、本件不具合は、ST Aerospace Services Pte. Ltd.(SASCO)社にて実施された重整備作業に際して、不適切な酸素マスクの収納作業が行われたことに起因する可能性が高いことが判明したことから、事実関係を確認するため12月2日~3日にSASCO社に対して立入り検査を実施しました。
その結果、業務実施上不適切と思われる事例が確認されたことから、同社に対し適切な業務実施の観点から必要な改善を行うよう勧告するとともに、講じた改善措置について報告するよう指示しました。
また国としては、同社からの報告内容を踏まえ、引き続き立入り検査等を実施することにより、適切な対策を講じていくこととしています。
(別添1)ST Aerospace Services Pte.Ltd.(SASCO)社が実施した整備作業に起因する不具合について(概要)(PDF形式:62KB)
(別添2)整備作業の確実な実施について(業務改善勧告)(PDF形式:51KB)