報道・広報

那覇航空交通管制部における新航空路管制卓システム(IECS)*の運用開始について
~より安全な空、より効率的な空を目指して~

平成22年3月2日

○ 那覇航空交通管制部においては、新航空路管制卓システム(IECS)の正式運用に向け、移行のリハーサル等を着実に実施しつつ、新システムの安全性・信頼性に係る所要の確認を行っているところです。

 

○ 上記の結果を踏まえ、4日(木)夕刻、新システムの正式運用を開始する予定です。

 

○ 今回の移行をもって、我が国全ての航空交通管制部における新航空路管制卓システム(IECS)への移行が完了することとなります。

 

 

  1.我が国においては、航空路管制業務を、札幌、東京、福岡及び那覇にある4つの航空交通管制部において実施しております。

 

  2.航空局では、航空機運航の安全性と効率性を確保しつつ、航空交通の増大に対応した航空路管制業務を実施するため、新航空路管制卓システム(IECS)の整備を進めてまいりました。

 

  3.以下の特徴を備えたこのシステムの導入により、安全性の向上はもとより、航空管制官のワークロードの軽減による管制業務の効率化及びヒューマンエラーの抑止が図られ、今後も増大する航空需要に対応することが可能となります。

 

(1)管制支援機能の充実

到着順位支援機能や経路逸脱警報機能等、繁忙時等の管制業務を支援する機能を充実させることにより、安全かつ効率的な業務遂行をサポート。

 

(2)電子運航票の導入

紙による飛行計画情報(運航票)を電子表示化することにより、運航票の配布、必要な事項の記入作業等の自動化が実現し、作業量が軽減。

 

(3)最適なHMI(ヒューマンマシンインターフェース)の提供

必要な情報を単一画面に統合表示することにより、視認性が向上。また、データ入出力の画面操作には、タッチパネル、マウスやキーボードを用いることにより、操作性が向上。

 

  4.那覇航空交通管制部においては、これまで、移行のリハーサル等を着実に実施しつつ、新システムの安全性・信頼性に係る所要の確認を行っているところであり、これらを確認した後、3月4日(木)17:00、当該システムの整備を完了し、正式に運用を開始する予定です。

 

  5.なお、当該システムは、既に平成20年11月に札幌航空交通管制部、平成21年3月に福岡航空交通管制部、平成21年11月に東京航空交通管制部に導入され、十分な信頼性を確保しつつ、安定的な運用を行っているところです。今回の移行をもって、我が国全ての航空交通管制部における新航空路管制卓システム(IECS)への移行が完了することとなります。

 

 

  ※ 航空路管制卓システム(IECS:Integrated En-route Control System)

 

 

  参考資料:航空路管制卓システムの概要について

お問い合わせ先

国土交通省航空局管制保安部保安企画課課長補佐 藤本
TEL:(03)5253-8111 (内線51112)
国土交通省航空局管制保安部保安企画課航空管制技術調査官 山岸
TEL:(03)5253-8111 (内線51135)

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