下水道の社会実験!!下水道未普及解消クイックプロジェクト
平成19年度の成果と平成20年度の新たな展開
●平成19年度にスタートした下水道の社会実験(全国11カ所で実施中;別添1参照)。
●コスト80%縮減、工期30%短縮等の効果発現の事例も。
●人口減少下の下水道計画のあり方についても、とりまとめ。
●平成20年度から、新たな都市、工法を加え、未普及解消への取り組みを一層強化。
平成19年度における社会実験のコスト縮減・工期短縮効果(別添1参照)
(代表事例1)コスト約80%縮減
熊本県益城町では、管きょの露出配管などの採用により、公道へ埋設する従来の手法と比較して、対象地区の整備コストを約1/4縮減(露出配管対象区間については約80%縮減)。
(代表事例2)工期約30%短縮
静岡県浜松市では、流動化処理土の管きょ施工への利用の採用により、改良土にて埋め戻しを行う従来の手法と比較して整備コストを約4%縮減、工期を約30%短縮。
(代表事例3)マンホール約60%省略
愛知県半田市では、道路線形に合わせた施工などの採用により、管きょの方向や勾配の変化点にマンホールを設置する従来手法に比べ、マンホールを29箇所から11箇所に省略、整備コストを約20%縮減。
今般の新たな提案事項等(①は別添2、②については別添1を参照)
①人口減少下における下水道計画手法のあり方について((社)日本下水道協会より公開予定)
人口減少下においても、持続的に適切な下水道整備・管理を実施できるよう、下水道計画手法のあり方として転換すべき事項を提示。
<主な内容>
●将来の人口見通し等を踏まえ、下水道の全体計画区域を下水道重点整備区域と機動的整備手法の導入区域に分類。
●処理施設の高度化、処理区の統廃合、処理施設の共同化など下水道の質的向上に向け、既存ストックを有効に活用。
②下水道新技術導入社会実験(平成19年度より実施)における新技術の導入、新規箇所の採択
●新技術の導入:『側溝を活用した下水道管きょの施工』
●新規箇所の採択:
・熊本県宇城市『道路線形に合わせた施工』
・鹿児島県日置市『管きょの露出配管』『発生土の管きょ基礎への利用』
・静岡県浜松市『汚水処理の最適化にむけた下水道計画策定』
○下水道の整備水準は地域間の格差が顕著であり、特に普及の遅れている中小市町村を中心に鋭意整備を行っているところですが、人口減少や高齢化、厳しい財政事情など下水道整備にあたり深刻な課題を抱えている市町村も少なくありません。
○このため、国土交通省では「下水道未普及解消クイックプロジェクト」を発足させ、早期、低コストかつ手戻りの無い未普及解消方策を確立すべく、計画・整備双方のあり方を改善する観点に立ち、下記の検討を進めてきました。
・人口減少に適応するための下水道計画手法の確立
・地域特性を踏まえた新たな下水道整備手法の導入
・集落排水・浄化槽他の汚水処理施設との一層の連携強化
お問い合わせ先
- 【総括】都市・地域整備局下水道事業課課長補佐 新井 智明
-
TEL:(03)5253-8111
(内線34242)
- 【①関連】都市・地域整備局下水道企画課課長補佐 本田 康秀
-
TEL:(03)5253-8111
(内線34132)
- 【技術的な内容】国土技術政策総合研究所下水道研究部下水道研究室室長 榊原 隆
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TEL:029-864-2328