平成21年7月17日

　国土交通省では、国家機関の建築物及びその附帯施設（以下「建築物等」という。）における吹付けアスベスト等の使用実態について、平成２０年９月３日に調査結果を公表しましたが、このたびフォローアップとして平成２１年３月３１日時点の調査結果をとりまとめましたので、お知らせします。

１．調査概要
　・調査施設：各省各庁の所管する建築物等のうち、国有財産（行政財産に限る。以下同じ。）　に該当するもの
　・調査材料：「吹付けアスベスト」及び「アスベストを含有する吹付けロックウール」
　　＊アスベストとは、繊維状を呈する次の６種類を、重量比で0.1％を超えて含有するものが該当します。
　 　　アモサイト、クリソタイル、クロシドライト、アクチノライト、アンソフィライト、トレモライト
　・調査方法：前回の調査結果に基づき各省各庁にて時点確認
　・調査時点：平成２１年３月３１日時点

２．調査結果概要
　○　調査対象件数（報告件数）　　 　　　　　　　　　　　　：８２，５８３棟　（100%）
　　【吹付けアスベスト等の有無及び飛散防止対策状況】
　　・使用の可能性があり把握が必要な吹付け材がある件数　　：　１，３９１棟　（1.68%）
　　・うち吹付けアスベスト等が使用されている件数　　　　　：　　　４６８棟　（0.57%）
　　　　うち封じ込め等の飛散防止対策を実施済みの件数　　　：　　　３５５棟　（0.43%）
　　　　うち未対策の件数（別紙参照） 　　　　　　　　　　 ：　　　１１３棟　（0.14%）
　　・うち吹付けアスベスト等の使用が確認できていない件数　：　　　９２３棟　（1.12%）

３．進捗状況
　（平成２０年５月３１日時点の調査結果との比較）
　　【吹付けアスベスト等の有無及び飛散防止対策状況】
　　・吹付けアスベスト等の使用が確認できていない件数　　　：　５，１３８棟　→　　９２３棟
　　・吹付けアスベスト等が使用されている件数　　　　　　　：　　　５００棟　→　　４６８棟
　　　　　　うち未対策の件数　　　　　　　　　　　　　　　：　　　１３７棟　→　　１１３棟


４．今後の対応
　国家機関の建築物等を管理する各機関において、吹付けアスベスト等の使用の有無の把握及び除去等の飛散防止対策が推進されており、国土交通省では、引き続き各機関に対し、除去等の対策の実施、吹付けアスベスト等の有無の把握等、必要な措置を適切に講ずるよう、保全指導及び情報提供を行っていきます。