平成30年3月27日
国土交通省官庁営繕部は、雨水利用推進法や最新の技術的知見を踏まえた新たな設計手法を追加し、建築設備設計関係3基準を改定しました。 これら3基準は、4月から営繕工事の設計業務に適用します。 |
1.改定の経緯
国土交通省官庁営繕部は、建築設備設計基準などの3基準について、3年ごとの定期改定を行いました。平成30年4月1日から営繕工事の設計業務に適用します。
今回は、雨水利用推進、BCP(業務継続計画)、安全・安心の確保、最新の技術的知見の反映などの観点から改定しました。
これら3基準は、地方整備局営繕部等に通知するとともに、広く国の機関及び地方公共団体にもご活用いただけるよう、各省各庁、都道府県及び政令指定都市の関係部署に情報提供しました。
2.改定した技術基準
[1] 建築設備計画基準:建築設備の基本計画に関し、標準的な手法を定めたもの
[2] 建築設備設計基準:建築設備の実施設計に関し、標準的な手法を定めたもの
[3] 建築設備工事設計図書作成基準:建築設備工事の図面の作成にあたって、書式(用紙サイズや文字、線等)や表示方法(寸法の表示、記号等)について定めたもの
3.改定の概要(詳細は別紙)
(1) 雨水利用推進への対応
〇 雨水の利用の推進に関する法律に基づく雨水利用設備の設置目標を踏まえ、
雨水利用設備を設置する場合の給水手法を新たに追加
(2) BCP、安全・安心の確保への対応
〇 設備更新時の機能維持を考慮した設備スペースについて、新たに追加
〇 電力供給の信頼性向上対策について、新たな項目を追加
〇 災害時の空調機能の確保を新たに追加
(3) その他最新の技術的知見の反映
〇 干渉の多い天井内の取り合いについて、新たな検討項目を追加
〇 居室の空気質の確保にあたり、空調の考え方を整理・見直し
〇 排水槽の汚水・雑排水の合流方式について、新たに追加
<3基準の掲載HPアドレス>(【[1]】:計画基準、【[2]】:設計基準、【[3]】:図書作成基準)
[1]、[2]:http://www.mlit.go.jp/gobuild/gobuild_tk2_000017.html#3-3
[3] : http://www.mlit.go.jp/gobuild/gobuild_tk2_000017.html#4-2
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