令和5年7月18日
○大栄産業株式会社及び株式会社ダイキアクシスより国土交通省に対し、各社が製造した合併処理浄化槽について、以下の報告がありました。
(1)12~50人槽の合併処理浄化槽について、槽の有効容量が建築基準法に基づく国土交通大臣認定若しくは型式適合認定※1又はその両方(以下「認定等」という。)の仕様に適合していないものが、14,870基設置されていること。
(2)51~1,500人槽の合併処理浄化槽について、槽内の担体(充填材)量が認定等の仕様に適合していないものが、3,470基設置されていること。
○これを受け、国土交通省は各社に対して、是正の実施等の所要の対応を速やかに行うよう指示しました。 |
|
※1.建築基準法の一連の規定に適合することをあらかじめ国土交通大臣(指定認定機関が指定されている場合は当該機関)が認定するもの。建築確認申請においては、型式適合認定書を添付することにより、申請図書の省略及び認定された内容に関する一連の審査が簡略化される。(参考1)
1.事案概要
令和5年4月26日、大栄産業株式会社及び株式会社ダイキアクシスより国土交通省に対し、各社が製造した合併処理浄化槽の一部において、認定等の仕様に適合しない製品があったとの報告がありました。上記報告を受け、国土交通省から各社に対し、対象の合併処理浄化槽の出荷停止及び出荷先等の調査を指示した結果、令和5年7月14日までに、以下の報告がありました。
(1)12~50人槽の合併処理浄化槽における不適合
[1]認定等の仕様に適合しない製品は14,870基で、平成21年12月から令和5年4月までに出荷されたものであること。(参考2)
[2]不適合の内容は、製造された合併処理浄化槽の有効容量が、認定等で定めた有効容量より小さい容量となっていたものであること。(参考3)
(2)51~1,500人槽の合併処理浄化槽における不適合
[1]認定等の仕様に適合しない製品は3,470基で、平成18年4月から令和5年3月までに出荷されたものであること。(参考2)
[2]不適合の内容は、以下のとおりであること。(参考3)
・認定等の仕様では、担体流動槽において担体の充填率を40%以上とすべきところ、各社は32%としていた。
・認定等の仕様では、生物ろ過槽において担体の厚さを0.4m以上とすべきところ、各社は0.275mとしていた。
(3)各社は、認定等に基づいて浄化槽法第13条第1項の規定に基づく型式認定
※2を取得しており、当該型式認定と異なる浄化槽を製造したことになること。
(4)各社は、今後、認定等に適合しない合併処理浄化槽について、新たな認定等及び浄化槽法に基づく型式認定の取得などにより、関係法令に適合させる方針であること。
※2.浄化槽を工場において製造しようとする者は、製造しようとする浄化槽の型式認定を受けなければならないこととされており、浄化槽製造業者の主たる事務所の所在地を管轄する地方整備局長等が型式認定を行っている。
2.国土交通省における対応
(1)大栄産業株式会社及び株式会社ダイキアクシスに対し、所有者等関係者への丁寧な説明・対応、特定行政庁への報告、是正の迅速な実施、原因究明及び再発防止策の報告、相談窓口の設置を指示しました。
(2)関係特定行政庁に対し、物件リスト等を情報提供し、必要な対応を進めるよう依頼しました。
(3)環境省に対し、本件について情報提供をしました。
3.相談窓口
(1)大栄産業株式会社及び株式会社ダイキアクシスにおいて、以下の相談窓口が設置されています。
【大栄産業株式会社 お客様相談窓口】
電話番号 0569-82-6100
受付時間 9:30 ~ 16:30 (土日祝除く)
(大栄産業株式会社における公表)
http://www.daie-industry.co.jp/news/20230718.pdf
【株式会社ダイキアクシス お客様相談窓口】
電話番号 0120-270141
受付時間 9:30 ~ 16:30 (土日祝除く)
(株式会社ダイキアクシスにおける公表)
https://www.daiki-axis.com/product-information/
(2) 公益財団法人 住宅リフォーム・紛争処理支援センター(愛称:住まいるダイヤル)に次の消費者相談窓口を設置しています。
【窓口】 電話番号 0570-016-100(ナビダイヤル)
ナビダイヤル以外は03-3556-5147
受付時間 10:00-17:00(土日、祝休日、年末年始を除く)