平成23年10月5日
「IMO/ILO/UNECE 貨物輸送ユニットの収納のためのガイドライン」(以下「ガイドライン」)改正に係る専門家会合(以下「専門家会合」)が10月6~7日にスイス・ジュネーブにおいて開催され、我が国からは、国土交通省自動車局及び一般社団法人日本海事検定協会により構成された代表団が出席します。
本会合では、ガイドラインの改正に向けた議論が開始されます。
国際海陸一貫運送コンテナ(以下「コンテナ」)の自動車運送については、依然として横転等の重大事故が多数発生しており、その対策が喫緊の課題となっております。その原因としては、コンテナが偏荷重等の不適切な状態で輸送される場合があること、またコンテナトレーラーの運転者はコンテナ重量等の情報の把握ができない場合があること等が考えられております。
ガイドラインは、貨物の収納と固縛の方法、コンテナへの収納作業等における事故を防止するため具体的な安全対策等が記述されたもので、1997年にIMO(国際海事機関)/ILO(国際労働機関)/UNECE(国連欧州経済委員会)により策定され、海上における人命の安全のための国際条約(SOLAS条約)において、積付け方法の参考として本ガイドラインが紹介されています。
本会合では、サプライチェーン全体の関係者の役割の明確化等のガイドライン改正に向けた包括的な議論が行われることになっております。
我が国は、今次会合において、コンテナの自動車運送における安全を確保するため、偏荷重によるコンテナトレーラーの横転事故事例の紹介等を通じ、コンテナ輸送における荷送人、海運事業者、トラック事業者等のサプライチェーン全体の関係者の役割の明確化及びコンテナ重量等の情報伝達の重要性等を訴えていくこととしています。
日 程:平成23年10月6日~7日〔現地時間〕
場 所:国際連合欧州本部(スイス・ジュネーブ)
議 題:ガイドライン改正に向けた事務局作成文書の検討 等
参加者:大臣官房参事官(自動車(国際)) 松本大樹 他