報道・広報

自動車に係る安全・環境基準の国際調和活動のより一層の推進について国連で合意

平成21年3月13日

 3月11日、国土交通省は、国連の自動車基準調和世界フォーラム(UNECE/WP29)において、「金融危機に端を発した現在の厳しい経済状況においても、自動車産業界における安全・環境改善に向けた取り組みが停滞しないよう、UNECE/WP29において基準調和活動をより一層推進し、さらにはこれを以て自動車産業界のコスト削減に資する」ことを提案し、同フォーラムに参加した37カ国の政府、自動車産業界の代表などからの支持を得ました

(背景)
 国土交通省は、自動車による交通事故、地球温暖化、大気汚染などの社会的課題に対応するため、自動車産業界と連携して、自動車に係る安全・環境対策を実施しており、その一つとして、自動車に係る安全・環境基準の国際的な調和を推進しています。
 この基準調和活動は、自動車産業界に対して技術開発の方向性を示すことにより、自動車産業界における開発資源の集中を進め、以て安全・環境の取り組みを促進することを目的としています。
 現在の世界的な不況においては、自動車産業界における技術開発等に対する投資意欲が減退し、安全・環境対策への取り組みが停滞する可能性があることから、国土交通省は、このような状況においてこそ基準調和の役割は重要であるとの認識の下、自動車に係る基準調和活動を行う唯一の国際的な場であるUNECE/WP29において、官民の関係者により、その活動をより一層推進することを提案しました。
 今回の合意により、基準調和活動において、より積極的に提案・協力が行われ、今後の取り組みが円滑に進むことに繋がると考えています。
 なお、本提案は、1月に開催された国土交通省主催の「交通分野における地球環境とエネルギーに関する大臣会合」における大臣宣言において、「UNECE/WP29等において、燃費測定方法等の策定及び調和に向けた国際協力を強化する」との方針が示されたことを踏まえたものです。

お問い合わせ先

国土交通省自動車交通局技術安全部技術企画課 
TEL:(03)5253-8111 (内線42258、42253)

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