平成25年6月28日
エアブレーキを装備したトラックが数台の車両と衝突する事故が、昨年度に2件(注1)発生しました。当該事故は、ブレーキのバタ踏み(注2)によりエアタンク内の圧力が低下し、ブレーキ力が低下したことや過積載等が原因と考えられることから、国土交通省から大型車メーカー4社(いすゞ自動車(株)、日野自動車(株)、三菱ふそうトラック・バス(株)及びUDトラックス(株))に対して、注意喚起などの取組みを行うことについて検討を依頼していたところです。
今般、大型車メーカー4社より、大型車メーカー4社のホームページへの注意喚起のチラシ(別紙)の掲載等により、取扱説明書等に記載のあるエアブレーキ車でのブレーキペダルのバタ踏みをしないこと等について、改めて注意喚起を実施するとの報告がありました。本報告を受けて、国土交通省においては、自動車関係団体及び地方運輸局に対して注意喚起に関する協力依頼を行うとともに、国土交通省のホームページにおいて、注意事項を掲載しました。
【エアブレーキを装備したトラックにおけるブレーキに関する注意事項】
・エアブレーキを装備したトラックでのブレーキペダルのバタ踏みはやめましょう。
・エアブレーキは操作の度にエアタンクに貯めた空気を消費します。バタ踏みをすると空気圧が大きく低下し、ブレーキ力が低下します。
・エアタンク内の空気圧が低下するとエアメーターの針がレッド(赤色)ゾーンまで落ちるとともに、警報ブザーが鳴りますので、注意しましょう。
・取扱説明書等にもバタ踏みをしないよう記載がありますので、改めて確認しましょう。
・下り坂ではエンジンブレーキ等を有効に活用しましょう。
・フットブレーキを使い過ぎると、ブレーキが過熱し「フェード現象」や「ベーパーロック現象」を起こし、ブレーキの効きが悪くなり大変危険です。
・過積載は法律で禁止されています。
・過積載をすると、通常より制動距離が伸びるなど思わぬ事故や故障の原因になります。
【注意事項掲載ホームページ】
・国土交通省ホームページ(自動車を安全に使うためには)
http://www.mlit.go.jp/jidosha/carinf/rcl/carsafety.html
(注1)平成24年5月、トラックが計3台の車両と衝突の上、店舗に突っ込んで停止し、計6名が重軽傷を負う事故が発生。平成24年7月、大型トラックが信号待ちをしていた軽トラックなど計5台と衝突し、軽トラックの運転手1名が死亡、大型トラックの運転手を含む他5名が病院に搬送される事故が発生。
(注2)バタ踏みとは、ブレーキペダルの踏み込み、ゆるめ操作を短時間に必要以上に繰り返すこと。
【報道発表資料】エアブレーキを装備したトラックではブレーキのバタ踏みは危険です!(PDF形式:212KB)
【別紙】(チラシ)エアブレーキ車ではブレーキのバタ踏みは危険です!(PDF形式:133KB)
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