平成26年4月25日
今般、平成25年度中の大型車(車両総重量8トン以上のトラック又は乗車定員30人以上のバス等)のホイール・ボルト折損による車輪脱落事故の発生状況がまとまりましたので公表します。(別紙1参照)
当該事故が2年連続で増加し、平成25年度も前年度比約3割増と大きく増加したことから、適切な車両管理により事故防止が図られるよう、大型車の使用者に対して、改めて注意喚起することとしました。
大型車のホイール・ボルト折損による車輪脱落事故の件数は、平成16年度の87件をピークに減少傾向が続いていましたが、一昨年度(平成24年度)から増加に転じ、昨年度(平成25年度)も前年度比4件増(3割増)の19件と大きく増加しており、特に、昨年11月以降では13件、とりわけ2月と3月に7件(うち人身事故2件)と多発し、憂慮すべき状況となっています。
大型車のホイール・ボルト折損による車輪脱落事故については、一度発生するとその影響は甚大なものとなります。
平成14年度から平成25年度までに発生した事故は392件であり、月別の発生状況を見ると2月に63件、3月に55件と、特に2月と3月の冬から初春の時期に発生が集中しています。また、地域別(使用の本拠の位置別)の発生状況を見ると、積雪地域の発生率が高い傾向が見られます。
2月と3月に発生が多くなる原因の1つとして、例年10月から12月にかけて夏用タイヤから冬用タイヤに交換する際にホイール・ボルトとナットの締結不良(締付力不足、誤組、過締等)があり、ボルトの疲労破壊が進行して数ヶ月後に集中的に折損し、車輪の脱落が発生することが考えられます。
大型車の使用者は、規定トルクでのホイール・ナット締付けを確実に行う等、ホイールの脱着作業を正しく実施することをはじめ、適切な車両管理の徹底をお願いします。また、日常点検をはじめとした定期点検においてホイール・ナットの脱落・緩みやホイール・ボルトの折損等の異常の有無を重点的に点検してください。(詳しい点検整備の実施方法は別紙2をご覧ください。)
※ ホイール・ボルト折損の主な原因は、[1]ホイール・ナットの締付力不足、[2]ホイール・ボルト等の誤組(スチールホイールにアルミホイール用のボルトを使用する等)、[3]ホイール・ナットの過締めと推定されています。
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