平成21年2月10日
近年、地球温暖化対策及び循環型社会の形成等の観点から、廃食用油や菜種油、大豆油などの植物油を原料として製造されるバイオディーゼル燃料(脂肪酸メチルエステル)及びその軽油混合燃料を軽油の代替燃料としてディーゼル車に使用する様々な取組みが全国で行われています。
混合率が5%以下の軽油混合燃料は、混合前のバイオディーゼル燃料が一定の規格に適合していることを前提に、通常の自動車燃料として使用することが可能です。しかしながら、バイオディーゼル燃料をそのまま使用する場合や軽油との混合率が5%を超える場合には、燃料品質の確保に加え、適切な方法により車両改造、点検整備を行わなければ、車両不具合や排出ガス性能の悪化などを引き起こすおそれがあります。
このことから、国土交通省は、今般、高濃度バイオディーゼル燃料等を使用する際(バイオディーゼル燃料をそのまま使う場合及び軽油との混合率が5%を超える場合)の自動車の安全性等を確保することを目的に、燃料、改造、点検整備上の留意点等に関するガイドラインを制定しました。今後は、このガイドラインを活用して、高濃度バイオディーゼル燃料等を使用するユーザーの方々に対し助言、注意喚起を行い、バイオディーゼル燃料の適切な普及のための環境整備を進めていくこととしています。
ガイドライン周知用パンフレット「高濃度バイオディーゼル燃料等を使用される皆様へ」(PDF形式:2195KB)
「高濃度バイオディーゼル燃料等の使用による車両不具合等防止のためのガイドライン(指導要領)」(PDF形式:538KB)