報道・広報

トヨタハイエース等の改造車に係る自動車検査証の誤記載について

平成21年2月12日

1.事案の概要
 2月4日(水)、東京運輸支局(品川)に対し、トヨタハイエースコミューターGE-RZH124Bの改造車の自動車検査証に関し、NOx・PM 対策地域内での登録の可否に係る記載に疑義があるとの情報があり、当該型式に係る諸元値が、国土交通省の自動車登録検査業務電子情報処理システム(MOTAS)上に存在していなかったことから、メーカーであるトヨタ自動車(株)へ問い合わせ等を行ったところ、本件型式の自動車の改造車のうち車両総重量を軽くしたものについては、NOx・PM 法車種規制適合車とすべきものであることが分かり、その結果、自動車検査証に誤った記載をしていることが判明しました。
 また、トヨタハイエースバン・トヨタレジアスエースバンの型式GE-RZH102V 、GE-RZH112V、GE-RZH112K でも同様の誤記載があることが判明しました。


【判明している誤った記載の自動車】
○トヨタハイエースコミューター・トヨタレジアスエースコミューターの型式:GE-RZH124B
○トヨタハイエースバン・トヨタレジアスエースバンの型式:GE-RZH102V GE-RZH112V GE-RZH112K
○初度登録年月:平成10 年8 月から平成15 年8 月までの間に新車として新規登録されたもの
○座席を取り外す等の改造を行い車両総重量が2.5 トン以下(中量車)となり、使用の形態が主として入浴車、キャンピングカー、警察車等
全国合計679 台 (平成21 年1 月末現在) (詳細は別添1参照)


【自動車検査証の記載】
◆誤った記載例◆
「この自動車は平成21 年2 月XX 日以降の有効期間満了日を超えてNOx・PM 対策
地域内に使用の本拠を置くことができません」
◆正しい記載例◆
「使用車種規制(NOx・PM)適合」

2.原因
(1) 本件該当の4つの型式のNOx 排出量諸元値は、本来、NOx・PM 法上のNOx 規制値に適合しているところです。
 しかし、国土交通省の自動車登録検査業務電子情報処理システム(MOTAS)に、本件該当の4つの型式のNOx排出量諸元値が入っていなかったため、当該自動車が中量車に改造された場合に、重量車より厳しい基準値である中量車のNOx・PM 規制値に適合しない自動車として判定され、自動車検査証に誤った記載がされたことが原因と考えられます。(別添2参照)
(2) 本件該当の4つの型式に係るNOx排出量諸元値がMOTAS 上に入っていなかった理由等詳細については、国土交通省及びトヨタ自動車(株)において調査中です。


3.国土交通省の対応
(1) 2 月10 日付けで、既に、国土交通省の自動車登録検査業務電子情報処理システム(MOTAS)に本件該当の4 つの型式のNOx 排出量諸元値を入れるとともに、自動車検査証に誤った記載をしていることが既に判明している自動車(計679 台)に係るMOTAS 上の記録を、NOx・PM 規制値に適合しているものとして修正を行ったところです。
(2) 自動車検査証に誤った記載をしている自動車のユーザーに対しては、メーカーであるトヨタ自動車(株)から速やかに連絡を行い、管轄運輸支局等において自動車検査証の差し替えを行うこととしております。
(3) また、本日、トヨタ自動車(株)の当該型式以外の自動車及び他のメーカーの自動車について同様の事案が発生していないかどうかの調査を、(社)日本自動車工業会及び日本自動車輸入組合に対して指示しました。(別添3参照)

お問い合わせ先

国土交通省自動車交通局技術安全部自動車情報課登録管理室 
TEL:(03)5253-8111 (内線42-153,42-154)
国土交通省自動車交通局技術安全部環境課 
TEL:(03)5253-8111 (内線42-522)

ページの先頭に戻る