報道・広報

環境性能の優れた次世代合成燃料を使用したバスの実証運行を実施します
~次世代低公害車開発・実用化促進プロジェクトの一環として~

平成22年6月30日

 国土交通省では、革新的技術を投入し、環境性能を大幅に向上させた次世代の低公害トラック・バスの開発・実用化を進めるため、独立行政法人交通安全環境研究所を中核的研究機関として産学官の連携により「次世代低公害車開発・実用化促進プロジェクト」を実施しています。
 このプロジェクトの一環として、FTD燃料(※1)を使用する自動車の開発や走行試験を実施してきましたが、今年度は地球温暖化抑制の観点からこれにHVO燃料(※2)を混合した燃料を使用することとしております。この度、7月1日(木)より6ヶ月程度、東京都、トヨタ自動車株式会社、日野自動車株式会社、昭和シェル石油株式会社の協力を得て、この混合燃料を都営バスに使用した実証運行を実施します。都市内を運行する路線バスにこの混合燃料を長期間使用することで、排出ガス性能や部品への影響等を調査し、今後の合成燃料の自動車の実用化・普及に向けた課題を把握することを目的としています。

  ※1)  FTD燃料:Fischer-Tropsch Dieselの略で、Fischer-Tropsch製法により合成した液体燃料です。天然ガス、バイオマス、
             石炭等多様な原料から合成することが可能で、性状は軽油に近く、かつ、軽油よりも燃焼時の排出ガス性能に
             優れている(粒子状物質等 の排出が少ない)、着火性が良い等の特性があります。今回用いるFTD燃料は、
             天然ガスを原料とし、GTL(Gas To Liquid)燃料とも称されるものです。

      ※2) HVO燃料:Hydorotreated Vegetable Oilの略で、植物油を水素化処理することにより得られる液体燃料です。植物油の
             他に動物油等、多様な油脂から製造することが可能で、性状はFTD燃料に近いものです。今回用いるHVO
             燃料は、植物油を原料とし、水素化バイオディーゼル燃料とも称されるものです。

なお、東京都及び(独)交通安全環境研究所からも同日付でプレスリリースしています。

添付資料

別紙(PDF形式)PDF形式

お問い合わせ先

国土交通省自動車交通局技術安全部環境課 酒井、高木
TEL:03-5253-8111 (内線42-502、42-525)

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