報道・広報

国連で第189回自動車基準調和世界フォーラム(WP.29)を開催!
~日本が欧州以外の国として初めて副議長を務める~

令和5年3月10日

 国連の自動車基準調和世界フォーラム(WP.29*1)は、令和5年3月7日から9日にかけて、スイス・ジュネーブにおいて本会議を開催しました。
 WP.29本会議は、日本代表の猶野 喬(なおの たかし)自動車局車両基準・国際課安全基準室長が欧州以外の国として初めて副議長を務め*2、就任挨拶の中で、アジア諸国等の新興国の声も反映させる真にグローバルな会議体へ発展させるべく努める等の抱負を述べました。

 我が国は、国連自動車基準調和世界フォーラム(WP.29)において自動車の安全・環境性能にかかる国際基準の策定等に積極的に参画しており、これまで、WP.29本会議傘下の分科会や専門家会議において、議長や副議長を務め、自動運転技術や運転支援技術のほか電動車にかかる国際基準策定等の議論をリードしてきました。こういった我が国の貢献が各国から認められたことにより、昨年11月に開催されたWP.29本会議において、本年(令和5年)の副議長として猶野 喬(なおの たかし)自動車局車両基準・国際課安全基準室長が欧州以外の国として初めて選出されました。
 今般、本年最初のWP.29本会議が3月7日から9日にかけてスイス・ジュネーブの国連欧州本部で開催され、日本政府代表の猶野室長は、WP.29本会議副議長としての就任挨拶において、[1]アジア諸国等の新興国の声も反映させる真にグローバルな会議体への発展、[2]世界レベルでの交通安全とカーボンニュートラルへの一層の貢献、[3]子どもや高齢者を含むすべての人に公平な車両安全対策の推進、に努めたいと抱負を述べました。本会議は、エラリオ議長(イタリア)と猶野副議長のリードにより進められ、1958年協定に基づく国際基準(40項目)の改正が合意されました。
 
 
(WP.29副議長を務める猶野室長)      (WP.29本会議の様子)

 また、WP.29本会議に合わせて開催された1998年協定に基づく執行委員会(AC.3)においては、猶野室長を本年の議長として選出*3しました。今回の執行委員会において、猶野議長のリードにより、日本が米国と協力して進めている水素燃料電池自動車に適用する国際基準改正案(大型車向け要件の拡大等)について、次回WP.29(本年6月)での投票への期待が示されるなど、日本が主導するものも含めた1998年協定に基づく国際基準(9項目)の改正等の進捗状況について審議が行われました。
 国土交通省としては、WP.29において、積極的にプレゼンスを発揮しながら、日本の技術を反映した自動車基準の国際調和を推進して参ります。
 
 
(AC.3議長を務める猶野室長)   (WP.29が開催される国連欧州本部)
 
 
*1 WP.29は、自動車安全・環境基準の国際調和と認証の相互承認を多国間で審議する唯一の場であり、日本も積極的に参画。国連欧州経済委員会(UNECE)メンバー国(56か国)のほか1958年協定及び1998年協定等の締約国が参加可能(WP.29及び各協定の概要は別添参照)。
*2 1952年に国連の会議体(UNECE車両構造作業部会)が設立され、その後UNECEメンバー国以外も参加可能となり、自動車基準調和世界フォーラム(WP.29)として設立。これまでは欧州のみが議長及び副議長を務めた。
*3 1998 年協定に基づく執行委員会は、同協定の実施についての最高決定機関であり、平成29年及び30年(2017-2018)に日本が議長を務め、令和元年から令和4年(2019-2022)は副議長を務めた。
 
【参考資料】
(別添1)国連自動車基準調和世界フォーラム(WP.29)の概要
(別添2)1958年協定及び1998年協定の概要
 

添付資料

報道発表資料(PDF形式)PDF形式

別添1(PDF形式)PDF形式

別添2(PDF形式)PDF形式

お問い合わせ先

国土交通省自動車局 車両基準・国際課 山田 井島 
TEL:03-5253-8111 (内線42504,42524)

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