報道・広報

第27回自動車安全技術国際会議(ESV国際会議2023)の結果概要
~日本人6名が米国政府から表彰 ~
~東京海洋大学チームが日本初の学生安全技術デザインコンペティション世界大会優勝~

令和5年4月14日

 豊田国土交通副大臣は、第27回自動車安全技術国際会議(ESV国際会議*1)において開会挨拶を行い、自動車安全技術の研究等の国際議論や国連における自動車の安全基準の国際調和の重要性を強調するとともに、ESV国際会議への国内外からの多数の参加を歓迎しました。
 また、同会議においては、自動車安全の促進への多大な貢献・リーダーシップを発揮した者として6名(うち日本人2名)が、エンジニア関係で9名(うち日本人4名)が、それぞれ米国運輸省道路交通安全局から表彰を受けました。
 さらに、会議期間中に行われた「学生安全技術デザインコンペティション」においては、東京海洋大学チームが日本初の世界大会優勝を収めました。

 国土交通省は、米国運輸省道路交通安全局及び経済産業省との共催で、第27回自動車安全技術国際会議(ESV国際会議)を4月3日から6日にかけて横浜市(パシフィコ横浜ノース)において開催しました。

開会挨拶
  開会式においては、豊田国土交通副大臣が開会挨拶を行い、自動車の安全技術に関する研究・開発の国際的な議論や国連における自動車安全基準の国際調和の活動の重要性を強調するとともに、今回の会議における闊達な議論への期待を示しました。また、国内外からの多数の参加を歓迎しました。続けて、中谷経済産業副大臣及びアン・カールソン米国運輸省道路交通安全局チーフ・カウンセル*2からも挨拶が行われました。                                           

ESV米国政府表彰
  ESV米国政府表彰の授与式においては、自動車安全の促進への多大な貢献・リーダーシップを発揮した者として6名(うち日本人2名)が、エンジニア関係で9名(うち日本人4名)が、それぞれ米国運輸省道路交通安全局から表彰されました(受賞者の詳細は別紙2参照)。

各国政府による政策レポート
 日本、米国、カナダ、ドイツ、韓国及びスウェーデンの各国政府から自動車安全政策の状況が発表され、日本からは安全基準の強化、先進安全自動車(ASV)プロジェクト、自動車アセスメント、国際基準調和活動などの取り組みについて発表しました。

プレナリー・パネル・セッション等
 今回のESV国際会議のテーマである「次の50年に向けたすべての人のための先進的で公平な車両安全」に関連し、「エイジング・ソサエティ(高齢化社会)」と題したプレナリー・パネル・セッションが行われ、野津自動車局次長から国内における高齢者による事故実態等への対応としてペダル踏み間違い時加速抑制装置などの運転支援技術の普及促進等の取り組みを紹介し、カナダ運輸省のソー氏の進行のもと、日本及び欧州の産業界代表、高齢者の運転特性等の研究者とともに意見交換をしました。また、スペシャル・セッション、テクニカル・セッション、ランチ・セッションにおいては、サイバー・セキュリティ、交通弱者や子供乗員の保護、衝突回避のためのアクティブ・セーフティ・システム、自動運行システム(ADS)搭載車の安全性能評価手法の策定と適応、先進安全システムの使用過程の安全性確保等についての発表や質疑などのディスカッションが行われました。

展示等
 展示場においては、国土交通省から自動車技術安全施策に関するパネルや独立行政法人自動車事故対策機構と協力して自動車アセスメント試験車両の展示等を行ったほか、独立行政法人自動車技術総合機構交通安全環境研究所は自動運転システムの安全性研究等に用いられる人工降雨装置の展示等を行いました。また、自動車メーカー等による最新の自動車安全技術のブース展示や安全機能体感試乗も行われ、安全技術開発や安全性向上の取り組みを世界に発信しました。
 また、テクニカル・ツアーとして、デンソー(Global R&D Tokyo, Haneda)、トヨタ自動車(東富士研究所)、日産自動車(ニッサン インテリジェント ファクトリー)の各社の先進技術や施設等の紹介が行われました。

学生安全技術デザインコンペティション
 会議期間中に行われた「学生安全技術デザインコンペティション」の世界大会においては、アジア・パシフィック、ヨーロッパ、北アメリカのそれぞれの地域から選出された学生チーム(計6チーム)が自動車の安全性に関する課題解決のための独自の技術アイデア等を発表し、その斬新さや発展性、実用性などを競いました。選考の結果、東京海洋大学チームが「テーマ:三次元重心検知理論に基づく横転防止最速自動コーナリング」の発表で優勝し、ESV国際会議の閉会式において表彰されました。

総参加者数及び次回ホスト国
 今回のESV 国際会議は、20 を超える国から約1,400 名が参加しました。また、閉会式においては、第28 回ESV 国際会議をカナダで開催することが発表されました(開催時期・都市は未定)。
 国土交通省では、今後も米国をはじめとした関係国、関係省庁、研究機関、産業界等と緊密に連携し、自動車の安全技術の向上に向けた国際的な取り組みを推進して参ります。
*1 ESV国際会議(International Technical Conference on the Enhanced Safety of Vehicles)は、世界規模で開かれる唯一の自動車安全に関する国際会議であり、通常2年ごとに米国、日本、欧州諸国等において開催。
*2 現在、米国運輸省道路交通安全局長が空席であるところ、次期局長としてバイデン大統領から指名されている。

【別紙1】第27回ESV国際会議関係の写真
【別紙2】ESV米国政府表彰の受賞者の詳細


 

添付資料

報道発表資料(PDF形式)PDF形式

別紙1(PDF形式)PDF形式

別紙2(PDF形式)PDF形式

お問い合わせ先

国土交通省自動車局 車両基準・国際課 佐藤 山田 
TEL:代表 03-5253-8111 (内線42551、42504)

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