報道・広報

自動車基準認証の相互承認がアジア地域で更に拡大!
~カンボジアが新たに国連 WP.29 に参画~

令和6年12月6日

  • 国土交通省及び自動車基準認証国際化研究センター(JASIC)※1は、国連自動車基準調和世界フォーラム(WP.29)※2で策定された安全・環境基準に基づいて認証を受けた自動車の受け入れ拡大を目的として、平成 23 年(2011 年)からアジア地域官民共同フォーラム※3を開催しています。
  • 今般、フィリピン運輸省の協力のもと、マニラで「第 15 回アジア地域官民共同フォーラム」を開催し、アジア地域の 12 カ国の政府と産業界で、国連協定に基づく自動車基準認証の相互承認の重要性について議論を深めました。(参加機関等は別紙参照)
  • 今回の会合では、カンボジアが国連協定(1958 年協定)※4に新たに加入することを表明し、協定加入に向けた日本の協力に感謝を述べました。
    カンボジアの国連協定への加入は、アジアでは日本、韓国、マレーシア、タイ、パキスタン、フィリピン、ベトナムに続く8か国目となります。
  • また、日本からは、日本が主導的に行っている国連基準の策定や改正状況について紹介したほか、国連 WP.29 で副議長を務める 猶野 物流・自動車局車両基準・国際課安全基準室長が、アジア地域の事情を考慮した国連基準の策定の重要性を述べたところ、参加国から賛同を得るとともに、日本を引き続きサポートしていく姿勢が示されました。
  • 国土交通省としては、引き続き、国連協定に基づく自動車基準認証の相互承認をアジア地域に拡大することにより、安全・環境性能に優れた自動車が普及する環境の整備を進めます。
  1. 開催概要
  • 開 催 日: 令和6年 11 月 26 日(火)~28 日(木)
  • 場   所: フィリピン・マニラ
  • 主   催: 国土交通省・JASIC、フィリピン運輸省
  • 参 加 国: アジア・大洋州諸国 12 カ国政府・自動車産業界 計約 160 名

       
             アジア地域官民共同フォーラムの様子
 
  1. 主な議事
<官民共同フォーラム>
(1)WP.29の役割及びWP.29における国際基準の策定・改正の動向報告
   - 日本(国土交通省、JASIC)
   - 中国、韓国、インド
(2)各国における自動車による交通事故・環境問題の現状及び安全・環境性能に優れた自動車の普及促進に向けた取組報告
   - 日本、カンボジア、中国、インド、インドネシア、韓国、ラオス、マレーシア、パキスタン、フィリピン、タイ、ベトナム

<政府実務者級会合>
 〇 自動車の国際基準との調和に向けた取組み 等
   - 日本、カンボジア、中国、インドネシア、ラオス、パキスタン、フィリピン、タイ

※1 自動車基準認証国際化研究センター(JASIC:Japan Automobile Standards Internationalization Center)は、自動車の基準・認証制度などの国際化活動の推進を目的とした事業実施における官民連携の役割を担っています。詳細は以下のリンクをご参照ください。
  【JASIC HP】http://www.jasic.org
※2 国連自動車基準調和世界フォーラム(WP.29)は、1958 年協定等に基づく自動車の安全・環境基準の国際調和と認証の相互承認を多国間で審議する唯一の場であり、日本も積極的に参画しています。
※3 アジア地域官民共同フォーラムは、第 13 回日ASEAN交通大臣級会合(2015 年 11 月)において承認された「自動車基準・認証制度をはじめとした包括的な交通安全・環境保全施策に関する日ASEAN新協力プログラム」の具体的取組の一つ。
※4 1958 年協定は、1958 年に締結された国連の多国間協定で、自動車の安全・環境等に関する装置・部品毎の基準の統一及び認証の相互承認の実施を目的としています。日本は 1998 年に欧州以外の国として初めて加入。現在の締約国数は、61 カ国、1 地域(欧州連合)となっています。

添付資料

報道発表資料(PDF形式)PDF形式

(別紙)参加機関一覧(PDF形式)PDF形式

お問い合わせ先

国土交通省物流・自動車局車両基準・国際課 梶原、森(賢)
TEL:03-5253-8111 (内線42-504,42-524) 直通 03-5253-8604

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