報道・広報

笹川陽平 日本財団会長が、国際海事賞受賞

2015/11/26

 11月23日(月)、英国(ロンドン)の国際海事機関(IMO)本部において国際海事賞授賞式が行われ、IMOから、笹川陽平 公益財団法人日本財団会長に国際海事賞が授与されました。
同賞は、IMOの活動及び目的に多大な貢献をした個人等に与えられます。笹川氏の同賞受賞は、同賞が設けられた1980年から35年間で、IMO事務局関係者を除き、日本人として初の
受賞です。
 

江島国土交通大臣政務官及び林駐英国特命全権大使の立ち会いのもと、授賞式が行われました。
(写真は、左から、林 景一 駐英国日本国特命全権大使(IMO総会第二副議長)、江島 潔 国土交通大臣政務官、笹川氏、関水 康司 IMO事務局長、フェデリコ トゥリオ・フィゴロア 駐英国スペイン国特命全権大使(IMO総会議長)

 

笹川氏から、受賞への感謝の意が示されるとともに、次世代に海を引き継ぐために、今後も人材育成をはじめとした海洋に対する貢献を続けていきたい旨が述べられました。
(写真は、授賞式の壇上で演説する笹川氏)

 

【参考】

1 国際海事賞
国際海事賞(International Maritime Prize)は、国際海事機関(IMO)が設けており、IMOの活動及び目的に多大な貢献をした個人又は非政府組織に対する表彰制度。
 
2 笹川氏の海事分野における主な貢献
○世界海事大学、国際海事法研究所(ともにIMOの付属機関)等の10機関と協力し、奨学制度の提供を通じて、海洋関連の人材育成を実施(これまで131か国1,099人を養成)。
○国際海事大学連合(世界の海事系大学のネットワーク)の設立及び運営の支援を通じて、海事教育訓練の向上に貢献。
○1969年からマラッカ・シンガポール海峡の海図作成、航路標識設置等の支援を実施。さらに、我が国以外の同海峡利用国も参加し、同海峡の航行安全・環境保全に関する各種プロジェクトを実施する協力の枠組み(協力メカニズム)の創設(2007年)に尽力。
 
3 過去の日本人の受賞歴
国際海事賞は、1992年に篠村義夫氏(元IMO事務局次長)が受賞していますが、同氏はIMOの元職員として受賞しているので、IMO事務局関係者以外では、笹川氏が初めての日本人の受賞者です。
 
4 国際海事機関(IMO)
船舶の安全、海洋環境の保護等の海事問題を取り扱うため1958年に設立。現在の加盟国数は171か国、香港等の3つの地域が準加盟。IMF(国際通貨基金)、世界銀行グループと同様、15ある国連の専門機関のひとつ。
IMOは、船舶の安全に関する国際条約や、海洋環境保護に関する国際条約等、海事に関する世界共通ルールの策定を行っている。我が国は、創設時以来継続して理事国を務めており、主要な海運・造船国として国際条約策定等の議論を主導しています。
 

お問い合わせ先

国土交通省海事局総務課国際企画調整室 伊藤、藤本
TEL:03-5253-8111 (内線44-403、45-612) 直通 03-5253-8656 FAX: 03-5253-1642

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