報道・広報

青木副大臣のパナマ・メキシコ出張の結果概要

令和2年1月21日

 青木副大臣は、1月14日から19日にかけてパナマ及びメキシコを訪問し、海事分野における両国との関係強化等を図るため、政府要人との会談、企業関係者との意見交換等を行いました。


1.パナマ政府要人との会談
(1)パナマ運河担当大臣等
ロヨ運河担当大臣及びマロッタ運河庁副長官との会談を実施しました。
(通航料金)
・青木副大臣より、相次ぐパナマ運河通航料金の見直しに関し、主要な運河利用者である我が国海運事業者の意見を真摯に聞きつつ慎重に対応するよう要請しました。
・さらに、新たに発表のあったパナマ運河の水位確保に係る追加料金導入(今月13日に発表され来月15日から実施予定)に関し、実質的には通航料金の値上げであり、かつ、我が国海運事業者を含む運河利用者との対話を踏まえたものではないとして、遺憾の意を表明しました。そのうえで、新たな追加料金が必要ということであれば、その必要性について具体的な情報を明らかにしたうえで、運河利用者と十分に対話すべき旨申し入れました。
・これに対しロヨ運河担当大臣から、パナマ運河の水不足問題は深刻であり緊急に対応する必要がある一方、運河利用者への十分な説明と対話の必要性に同意するとの発言がありました。
・我が国としては、運河利用者の意見を踏まえた適正かつ透明性のある通航料金の設定について、関係業界、関係省庁及び関係国と連携し、引き続きパナマ側に働きかけを行っていくこととしています。
 
(LNG運搬船通航予約枠関係)
・青木副大臣より、今後の米国からのLNG輸送需要増加見通しを踏まえ、パナマ運河のLNG運搬船通航予約枠拡大の検討を要請しました。
 
(まとめ)
・双方は、国際海運の要衝であるパナマ運河の継続的な発展に向け、今後も緊密に意見交換を続けることの重要性を改めて確認しました。
 
(2)パナマ海事庁長官
アラウス海事庁長官との会談を実施しました。
・青木副大臣より、国際海運からの温室効果ガス排出削減対策について、日本が国際海事機関(IMO)に提出している現存船舶の燃費規制(EEXI)導入に関する提案内容を説明し、先方より同提案への賛意が示されました。
・さらに、シップ・リサイクル条約の早期発効のため中国等に対し早期締結を働きかけていくこと、同長官の本年3月のSea Japan参加に併せての国土交通省への訪問に向け調整を実施することなど、引き続き双方の連携・意見交換を続けることで一致しました。

2.パナマにおける視察
 会談後、パナマ運河を視察し、パナマ運河の利用状況や現在取られている安全対策について説明を受けました。その他、パナマの主要なコンテナ取扱港であるバルボア港を視察しました。

3.メキシコにおける現地日系企業関係者との意見交換
 メキシコにおける経済の現状及び海運業の現状とその課題等について、現地日系企業関係者と意見交換を実施しました。

添付資料

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お問い合わせ先

国土交通省海事局総務課国際企画調整室 岩永、長坂
TEL:03-5253-8111 (内線45-601、45-623) 直通 03-5253-8656 FAX:03-5253-1642

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