報道・広報

国際海事機関(IMO)第129回理事会の開催結果概要

令和5年7月25日

 令和5年7月17日から21日にかけ、国際海事機関(IMO)第129回理事会(C129)が開催されました。
今次会合では、次期IMO事務局長の選挙が実施されたほか、2024年から2029年までの6年間の次期戦略
計画の策定等について議論が行われました。

1.次期IMO事務局長選挙

 現職のIMO事務局長(キータック・リム氏、韓国)が本年末に任期を満了することに伴い、次期事務局長
選挙が行われ、アルセーニョ・アントニオ・ドミンゲス・ベラスコ氏(パナマ、現IMO海洋環境部長)が当
選しました。同氏は、本年11月に開催される第33回総会における承認を経て、正式に新事務局長に任命さ
れる予定です。新事務局長の任期は、2024年1月から1期4年間、最大2期8年間となります。

2.次期戦略計画(2024年-2029年)策定に向けた検討

 前回会合(C128)から、IMOの方向性及び目標の概略を示す現行の戦略計画を改訂し、2024年から2029
年までを対象期間とした次期戦略計画を策定するための議論が行われているところ、今次会合では当該計画
案に含まれる戦略的方向性やその評価指標の追加・更新の必要性等について検討を行いました。
 今後は、当該計画案に関し、会期中に作業部会を開催して検討を継続し、本年11月に開催される第130回
理事会で合意を得た後、同月の第33回総会において採択することを目指して議論が行われる予定です。

3.第35回臨時理事会のフォローアップ(ウクライナ関係)

 理事会は、昨年7月に合意されたウクライナの港からの穀物等の安全輸送に関する黒海穀物イニシアティブ
に関し、ロシアが参加終了を表明したことについて、深い遺憾の意を表明しました。
 また、黒海北西部における船舶の航行安全を引き続き確保しようとする国連の取組みに対するIMO事務局
の支援を歓迎すると共に、ロシアに対し、国際法を遵守し、世界の安定的な食物輸送を脅かす行為を控える
よう求めました。

添付資料

理事会報道発表資料(PDF形式)PDF形式

お問い合わせ先

国土交通省海事局総務課国際企画調整室 石田、中村
TEL:03-5253-8111 (内線(45-601、44-403)) 直通 03-5253-8656

ページの先頭に戻る