平成27年6月8日

　６月２日（火）から５日（金）にかけて、ノルウェー・オスロ近郊のリレストレムにおいて、海事展「ノルシッピング２０１５」が開催されました。「ノルシッピング」は、各国の造船・舶用工業事業者が出展する世界有数の海事展として、２年に１回開催され、本年で第２５回を数え、５０周年を迎えました。
 
　日本･ノルウェー両国は海事・海洋分野における協力の強化を進めており、ノルシッピング開会に先立ってノルウェーが主催した「オスロ海事ハイレベル会合」に日本が参加するとともに、両国が協力して、ノルシッピングの機会を捉え「日ノルウェー官民ラウンドテーブル」、「日ノルウェー海事グリーンイノベーションセミナー」等を開催しました。
 
　我が国からは、武藤国土交通審議官が参加し、オスロ海事ハイレベル会合において、「持続可能な海事産業」の実現のためには、過去の取り組みの延長ではないイノベーションが必要であり、そのためには産官学の連携による人材育成への投資が重要であることを強調しました。また、武藤国土交通審議官とアイハン貿易産業漁業副大臣との会談においては、２０１６年４月のシージャパン海事展での協力を含め、日ノルウェーの政府間及び民間分野の良好なパートナーシップを更に深めていくことに合意しました。
 
　さらに、ラウンドテーブルやセミナーには、両国政府のほか多くの海事関係企業・団体が参加し、グリーンシップや水素燃料、排出ガス削減、海事分野の人材育成や公的金融など、幅広い分野で活発な議論がなされるなど、ノルシッピング２０１５を通じて日ノルウェー両国の政府及び民間ベースでの関係がより緊密なものとなりました。
 
　セミナー等の資料については、後日、海事局ホームページに掲載する予定です。