平成28年2月2日

 

国土交通省は、船舶事故の７割以上を占める小型船舶の安全性を向上させるため、「小型船舶安全対策検討委員会」を設置することを決定しました。委員会を年度内に開催し、ライフジャケットの着用推進やスマートフォンを活用した船舶事故の防止についての検討を開始します。

１．検討委員会の設置主旨
　我が国の周辺では、毎年２，０００隻以上の船舶事故が発生しており、その７割以上が小型船舶によるものです。また、ライフジャケットの着用率が低く、小型船舶からの海中転落によって約８０人の方々が命を落としています。
　海事局では、これらの課題への対策として、スマートフォンを活用した事故の防止やライフジャケットの着用推進等を検討することとしています。
　このたび、関係団体、関係機関、有識者等の意見を聞くとともに、その知見を活用させていただくため、「小型船舶安全対策検討委員会」を設置することとしました。
 
２．検討テーマ
（１）ライフジャケットの着用推進（周知啓発活動のあり方の検討、着用のしやすさ・入手のしやすさの向上、着用義務対象の拡大等）について
（２）スマートフォンを活用した船舶事故の防止について
（３）その他
 
３．委員構成
　国立研究開発法人海上技術安全研究所の田村兼吉海難事故解析センター長を委員長とし、学識経験者、漁業関連団体、プレジャーボート関連団体、マリンレジャー関係者、ライフジャケットメーカー、海難防止関連団体、スマートフォン等の関連メーカー等を委員とする予定です。
 
４．スケジュール
　第１回委員会を平成２７年度内に開催する予定です。