平成30年3月30日
国際海事機関(IMO)は、平成30年4月9日~13日に、第72回海洋環境保護委員会(MEPC72)を英国ロンドンで開催します。 国際海運の温室効果ガス(GHG)削減目標やその実現のための対策等を包括的に定める「GHG削減戦略」の採択に向け、最終的な交渉が行われます。 |
IMOの海洋環境保護委員会(MEPC)は、GHG、硫黄酸化物(SOx)や窒素酸化物(NOx)の排出削減、バラスト水管理、船舶のリサイクル等、環境に関する船舶の国際規制を検討・策定する委員会です。
我が国は、今次会合に向けて、GHG削減や船舶のリサイクルに関する計5件の提案文書を提出する他、今年より、海事局の斎藤 英明 船舶産業課長が議長を務めるなど、MEPCの議論に積極的に参画・貢献しています。主な審議事項は以下の通りです。
IMOでは、世界共通の燃費規制を他の輸送モードに先立って導入するなど、GHG削減対策を積極的に推進しています。一方、2015年にパリ協定が採択され、脱炭素化に向けた世界的な機運は一層高まる中で、国際海運の更なるGHG対策の推進は、IMOの喫緊の課題となっています。
このような背景の下、IMOは、今世紀中に速やかに国際海運からのGHG排出ゼロを目指すべく、そこに至るまでの短・中期/長期的な削減目標、及びその実現のための対策などを盛り込んだ「GHG削減戦略」の策定に取り組んでいます。削減目標については、これまで我が国提案の他にも各国より多数の提案がある中、今次会合では、同戦略の全会一致による合意・採択を目指し、最終的な交渉が行われます。(詳細は別紙をご参照ください。)
○新造船の燃費規制(EEDI規制)強化に向けたレビュー(我が国が各国調整の取りまとめを担当)の実施状況について、我が国より報告します。
○北極海での重質油の燃料油としての使用・保持制限について、審議を開始します。
○2011年に採択された船体付着生物管理ガイドライン(適切な防汚塗料やメンテナンスの実施により、船体に付着した生物の越境移動を防止)について、実施状況や実効性に関するレビューの新規議題化について審議します。
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