船舶によるバイオ燃料輸送拡大のためのガイダンスが合意されました~国際海事機関 第12回汚染防止・対応小委員会の開催結果~
令和7年2月3日
令和7年1月27日~31日にかけて、国際海事機関(IMO)第12回汚染防止・対応小委員会(PPR 12)が開催されました。今次会合では、既存の重油燃料の補給船(バンカリング船)により輸送可能なバイオ燃料混合油(※1)を拡大するためのガイダンスが合意されました。この他、船体の水中洗浄に関するガイダンス案が合意されました。
※1:従来の舶用燃料である重油等にバイオ燃料を混合した燃料。 |
今次会合における主な審議結果は以下のとおりです。詳細は別紙をご覧ください。
1.重油燃料補給船によるバイオ燃輸送拡大のためのガイダンス |
- 船舶の温室効果ガス(GHG)排出削減の観点から、バイオ燃料混合比の高いバイオ燃料混合油の使用ニーズの高まりを受け、既存の重油燃料のバンカリング船で輸送可能なバイオ燃料混合比を拡大するガイダンスが合意されました。このガイダンスは、本年4月に開催される第83回海洋環境保護委員会(MEPC 83)において承認される見込みです。
- 船体に付着する有害水生生物の越境移動の防止の観点から、船体の水中洗浄の方法や水中洗浄装置の性能基準等を定めた「船体の水中洗浄に関するガイダンス」が合意されました。本ガイダンスは本年4月に開催されるMEPC 83において承認される見込みです。
- 2018年の「船舶からの海洋プラスチックごみ削減に向けた行動計画」で定められた、船内プラスチック廃棄物管理措置の対象船舶拡大等の取組みについて進捗状況の評価を行い、プラスチックペレット(※2)の海上輸送に伴う環境リスクの軽減のための義務的措置の検討等を含む、2030年迄の5年間の行動計画案が作成されました。
※2:プラスチック製品の原料となる小さな粒状のプラスチック素材。
お問い合わせ先
- 国土交通省海事局海洋・環境政策課 髙橋、堀内
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TEL:03-5253-8111
(内線43-922、43-923) 直通 03-5253-8118
- 国土交通省総合政策局海洋政策課 川邉、望月
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TEL:03-5253-8111
(内線24-362、24-376) 直通 03-5253-8266
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