国土交通省では、平成19年に施行された地理空間情報活用推進基本法にもとづき、地理空間情報の一層の活用を図るための施策を推進しております。

　同年5月に策定した国土交通分野イノベーション推進大綱及び同年6月閣議決定の長期戦略指針「イノベーション２５」では、地理空間情報プラットフォーム（以下、地理PF）を構築し、国土交通省が持つ地理空間情報を産学官で相互に利用しあえる環境の実現を目指しています。平成20年4月30日からはインターネット上に試行版の地理PF（http://www.spat.nilim.go.jp/home/）を公開して参りました。

 

　この試行版地理PFでは、今までそれぞれの部局や施策ごとに公開されてきた情報を電子地図上で重ね合わせて見ることができますが、公開当初の重ね合わせ情報は、データ項目数は12、データ数は182件と限られたものでした。

　この情報の拡充を目指し、平成20年4月30日以降、省内各局・機関の協力を得て作業を進め、地質調査（ボーリング調査）資料や電子基準点、土地保全基本調査成果等を追加しました。平成21年4月17日には全国の地質調査資料が全て掲載され、データ項目数は42、データ数は約33万件となります。

　今後も、国土交通省が保有するデータを随時掲載していくことにしております。

 

　なお、地理PFの背景となる電子地図は、関係部局、地方公共団体等の測量成果をもとに整備した基盤地図情報を利用しており、最新かつ詳細なものに順次更新しております。また、地図表示のための電子国土Webシステムは国土地理院が、地図にデータを重ね合わせ、集約するシステムは国土技術政策総合研究所が開発しており、今後、利用者のご意見等を踏まえ、さらに機能拡充を図っていく予定です。